1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………………2
(1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………………5
(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………5
2.四半期財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………6
(1)四半期貸借対照表 …………………………………………………………………………………………6
(2)四半期損益計算書 …………………………………………………………………………………………8
(3)四半期財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………9
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………………9
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………………9
(四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ………………………………………………………9
(追加情報) ……………………………………………………………………………………………………9
(セグメント情報等) …………………………………………………………………………………………10
(四半期キャッシュ・フロー計算書に関する注記) ………………………………………………………10
(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………………10
1.当四半期決算に関する定性的情報
当社は、グローバルで拡大を続けるクリエイターエコノミー市場において、サービス・プラットフォームを開発・提供する事業を展開し、さらなる成長の実現を目指して「中期経営計画2025-2027」を策定しております。本中期経営計画においては、「クリエイションで夢中を広げよう」をビジョンに掲げ、クリエイターエコノミー市場において、作品をつくるクリエイターと、それらを楽しむオーディエンスの活動の歩み「CREATOR JOURNEY」をサポートするサービス提供を通じて「一人ひとりの夢中がつなぐ、もっとカラフルな世界」の創造を目指してまいります。なお、中期経営計画では、期間中のROE30%以上を重要なKPIとして設定しております。
当社は、イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」の開発・販売を中心とする「クリエイターサポート分野」と、電子書籍ソリューションや企画・開発中であるクリエイターのマネタイズを支援する新プラットフォームサービス及びユーザーコミュニティ強化のための新サービスからなる「クリエイタープラットフォーム分野」の2分野で事業を行っております。引き続き、サブスクリプションモデルを中心に「CLIP STUDIO PAINT」の収益力をさらに強化しながら、事業領域をクリエイターエコノミー市場全体へと拡大し、「CLIP STUDIO PAINT」によって築いたクリエイターからの信頼や強み、蓄積した資産を活用することで、新たにクリエイタープラットフォーム分野でもサービスを開発・提供し、新たな収益の柱とすることを目指してまいります。
当事業年度におきましても、世界で通用する日本発のサブスクリプションモデルによるクリエイター向け創作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」を核とした経営に重点を置き、戦略的な開発投資を継続して行い、企業価値の向上に注力してまいりました。
「中期経営計画2025-2027」の2年目における当社の経営成績は、主力の「CLIP STUDIO PAINT」を中心に、事業が好調に推移した結果、月次及び四半期の売上高、営業利益等の主要な収益指標で過去最高を更新し、持続的な成長基盤の確立と財務健全性を維持した経営を実現したことにより、計画に対して順調に推移いたしました。
その結果、当第3四半期累計期間の売上高は8,068,569千円(前年同期比15.5%増)、営業利益は3,092,173千円(同38.3%増)、営業利益率は38.3%(同6.3pt増)となり、また、前事業年度の通期営業利益(2,967,854千円)を当第3四半期累計期間において上回りました。経常利益は、営業外収支として受取配当金26,501千円及び受取利息12,899千円を計上した一方で、為替差損15,393千円を計上したこと等により3,116,433千円(同40.0%増)となりました。四半期純利益は、法人税等992,743千円を計上したことにより、2,123,690千円(同56.1%増)となりました。なお、2026年7月31日開示の修正後の通期業績予想に対する進捗率は、売上高が74.6%、営業利益が77.3%となりました。
当社は、資本効率の向上と株主還元の充実を図ることを重視しており、2026年3月16日に150万株の自己株式消却(消却前の発行済株式総数に対する割合4.14%)及び2026年9月1日に200万株の自己株式消却(消却前の発行済株式総数に対する割合5.75%)を実施いたしました。また、2026年12月期の1株当たり配当につきましては、2026年6月5日開示の「中間配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」及び2026年7月7日開示の「配当予想の修正(創立35周年記念配当 増配)に関するお知らせ」並びに2026年8月7日開示の「配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」のとおり、1株当たりの配当金について中間配当20円の実施と期末配当32円を予定しており、年間配当金は中間配当20円、期末配当32円の合計52円を予定しております。これは、当初予想から中間配当を2円、期末普通配当を2円増額し、さらに創立35周年記念配当10円を加えたものであり、当初予想比14円、前期実績比16円の増配となる見込みです。これにより最新の通期業績予想を踏まえた配当性向は57%となる見込みです。
今後も中長期的な資本効率の一層の向上と経営環境に応じた配当等を通じて、さらなる機動的な資本政策及び株主還元施策を実施してまいります。なお、配当金については、ROE30%以上を視野に入れつつ今後も継続的な配当額の増加に努めてまいります。
<クリエイターサポート分野>
クリエイターサポート分野は、グラフィック分野で活動するクリエイターの創作活動をサポートする、イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」の提供を通じて、コンテンツの制作に関わるサービスをグローバルに展開しております。主力サービスである「CLIP STUDIO PAINT」は、累計出荷本数が2026年9月に7,000万本(前年同月比26.5%増)に達しました。また、同アプリのサブスクリプションARR(年間経常収益)は、2026年9月に67億円(前年同月比31.8%増)となり過去最高を更新しております。なお、「CLIP STUDIO PAINT」の月次のチャーンレートは、2026年9月末が5.2%となりました。これは、前年9月に実施した新規ユーザー獲得キャンペーンで販売したサブスクリプション12か月版ライセンスが契約期間満了を迎えたことにより、一時的に上昇したものです。10月以降は平常時の水準である4%台に戻る見込みです。
当社が注力している、「CLIP STUDIO PAINT」におけるサブスクリプションモデルでのライセンス提供は、利用開始時の価格が抑えられており、ユーザーの導入ハードルを下げる一方で、買い切りモデルに比べて短期的な収益性は限定的です。しかしながら、継続利用による中長期的な安定収益が見込めることから、今後も契約数の拡大に取り組んでまいります。
「CLIP STUDIO PAINT」は世界11言語に対応し、出荷の80%以上が日本語以外の海外市場向けです。引き続き、売上高及び利用者数の増加を目的に、英語、韓国語、ドイツ語、フランス語圏等はもちろんのこと、今後の成長期待が大きい、東南アジアや中南米地域の新興国に対するマーケティング強化や、各国で主流の決済手段に継続して対応し、見込み顧客の最大化を図ってまいります。また、若年層やライトユーザー向けの施策としてタブレットをはじめとしたモバイル端末向けの機能拡充やマーケティングを強化した結果、直近ではAndroid端末でのサブスクリプション契約が大きく伸び、成長を牽引しております。
当第3四半期累計期間では、2026年3月に「CLIP STUDIO PAINT」の売上及びユーザー数の底上げ、サブスクリプション契約数の増加を目的に、「CLIP STUDIO PAINT」のメジャーバージョンアップを実施し、Ver.5.0の提供を開始しました。
グローバルで提供開始したVer.5.0は、多くの反響をいただき、サブスクリプション契約及び買い切り版の売上いずれも、当初計画を大きく上回る実績となりました。なお、サブスクリプションモデルと並行して販売を継続している買い切りモデルのユーザーは、Ver.5.0以降の最新機能を利用するためには、サブスクリプション契約または新バージョンの優待購入が必要となる提供モデルとしております。これにより、旧バージョンの買い切りモデルユーザーからの優待バージョンアップ需要の増加による買い切り版の売上も収益に貢献しています。また、同メジャーバージョンアップにあわせて、収益性の向上と継続的なサービス提供を実現することを目的に、買い切り版の価格を改定し、平均10%の値上げも行っております。今後も、定期的なメジャーバージョンアップとサービスの価値向上に応じた価格改定を行ってまいります。
買い切り版については、定期的な販促キャンペーンも実施し、当初想定を上回る需要により販売が好調に推移いたしましたが、毎年9月に実施している販促キャンペーンを今年は10月に変更し、9月の販売実績には同キャンペーンによる売上を含んでおりません。なお、10月に実施した販促キャンペーンは堅調な実績となり、10月のツール販売は増加する見込みです。
<クリエイタープラットフォーム分野>
クリエイタープラットフォーム分野では、「CLIP STUDIO PAINT」で培ったクリエイターからの信頼や強みと流通ソリューションにおける資産を活用し、クリエイターエコノミー市場において、コンテンツの制作にとどまらない、より広い領域で新たなクリエイターの活動の場となりうるサービス・プラットフォームの開発・提供・運営を行い、クリエイターの創作活動の活性化を図るとともに、事業の拡大を目指してまいります。
当第3四半期累計期間では、クリエイターエコノミー市場におけるエコシステム、グローバルでの業界動向やサービスに関する調査を進めながら、「クリエイター活動の場」を提供する新規サービスを、2026年以降のリリースに向けて企画・開発を継続しております。
また、従来より提供している「CLIP STUDIO PAINT」の利用をサポートするコミュニティサービスの運営を行いながら、継続的な機能改善を実施して「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクリプション契約者の継続利用率向上にも努めております。また、漫画家志望者と新たな才能を探すマンガ編集者のマッチングを支援するサービス「モチコミonline」等の運営や、機能改善アップデートを実施し、プラットフォームサービスの利用者数の増加に努めました。「モチコミonline」を通じて既に多数の作家がデビューしており、この実績・ノウハウを開発中の新プラットフォームで活用してまいります。
なお、当社が提供するクリエイタープラットフォームサービスの全世界での利用者数は、1,300万人超(前年同月比25.2%増)となりました。
当第3四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末と比べて1,373,539千円増加し9,283,819千円となりました。この主な要因は、前払費用が173,981千円、未収入金が101,248千円、原材料及び貯蔵品が24,527千円、工具、器具及び備品が10,812千円減少したものの、現金及び預金が1,182,477千円、ソフトウエア仮勘定が241,026千円、投資有価証券が190,004千円、ソフトウエアが35,013千円、売掛金が22,537千円増加したこと等によるものであります。
当第3四半期会計期間末の負債は、前事業年度末と比べて1,681千円増加し3,577,947千円となりました。この主な要因は、役員退職慰労引当金が775,812千円、買掛金が27,841千円、未払費用が22,431千円、未払金が9,806千円減少したものの、前受金が389,105千円、未払法人税等が183,435千円、長期未払金が158,632千円、賞与引当金が78,605千円、退職給付引当金が35,219千円増加したこと等によるものであります。
当第3四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末に比べて1,371,857千円増加し5,705,871千円となりました。この主な要因は、自己株式の消却によりその他資本剰余金及び自己株式が3,554,911千円減少したものの、利益剰余金が1,115,475千円、その他有価証券評価差額金が190,004千円増加したこと等によるものであります。なお、自己資本比率は、60.9%となりました。
2026年12月期の通期業績予想につきましては、2026年7月31日開示の「2026年12月期通期業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり、主力サービス「CLIP STUDIO PAINT」において、今後もサブスクリプションモデルを中心に売上は安定して推移すると見込んでおり、また、新興国展開やモバイルユーザー向け施策が着実に成果を上げていることや、足元の売上高の動向等を踏まえ、上方修正後の業績予想に変更はありません。
なお、中期経営計画においてROEは30%以上を目標としておりますが、当事業年度において今後の業績が計画通りに推移した場合は、通期でのROEは50%以上になる見込みです。
また、現在推進中の「中期経営計画2025-2027」において、最終年度である2027年12月期に設定した売上高及び営業利益の目標を、1年前倒しとなる2026年12月期に達成する見込みです。これを踏まえ、2027年12月期の業績目標については、今後見直しを行う予定です。
当社は、AIの普及が進む環境下においても、クリエイター自身が創作することの楽しさや達成感など、独自の価値を提供する事業構造を構築しております。
当社の主力サービスである「CLIP STUDIO PAINT」の主要ユーザーは、趣味・ハイアマチュア層を中心としたクリエイターであり、自ら創作することによる楽しさやスキル向上、コミュニティにおける共感といった、当社サービスが提供する、AIに代替されない「創作体験」という価値に対して継続的な利用をいただいており、AIの利用が拡大している環境下においても、「CLIP STUDIO PAINT」のユーザー数及び売上は継続して成長しております。引き続き、事業におけるAIの活用を推進しながら、AIに代替されない価値提供を継続して、持続的な事業成長を目指してまいります。
また、当社の海外での事業展開においては、日本円以外の通貨で決済される「CLIP STUDIO PAINT」の売上と、日本円以外の通貨で請求されるサーバー利用料や広告宣伝費があり、売上と費用の変動が相殺されることとなります。したがいまして、為替の変動に対する利益の変動は軽微であり、通期業績予想に与える大きな影響はありません。なお、海外との取引はドルだけではなくユーロやウォン等、多くの通貨で行っており、特定の通貨のみの変動も通期業績予想に与える大きな影響はありません。
2.四半期財務諸表及び主な注記
(1)四半期貸借対照表
(2)四半期損益計算書
第3四半期累計期間
(3)四半期財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
(自己株式の消却及び処分)
当社は、2026年3月6日付の会社法第370条及び当社定款第27条に定める取締役会決議に代わる書面決議により、自己株式の消却を決議し、会社法第178条の規定に基づき、2026年3月16日付で自己株式1,500,000株の消却を実施しております。また、2026年3月30日開催の取締役会決議に基づき、当社の取締役に対する譲渡制限付株式報酬として自己株式37,800株の処分を行いました。
さらに、当社は、2026年8月14日付の会社法第370条及び当社定款第27条に定める取締役会決議に代わる書面決議により、自己株式の消却を決議し、会社法第178条の規定に基づき、2026年9月1日付で自己株式2,000,000株の消却を実施しております。
この結果、当第3四半期累計期間において単元未満株式の買取りによる増加も含めて、自己株式が3,554,911千円減少し、当第3四半期会計期間末において自己株式が3,089,326千円となっております。
(四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
税金費用の計算
当事業年度の税引前当期純利益に対する税効果会計適用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算する方法としております。
(追加情報)
(表示方法の変更)
(四半期貸借対照表)
従来、「固定負債」の「その他」に含めていた「長期未払金」は、金額的重要性が増したため、第1四半期会計期間より独立掲記することとしました。
この表示方法の変更を反映させるため、前事業年度の財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前事業年度の貸借対照表において、「固定負債」の「その他」31,698千円は、「長期未払金」31,698千円として組替えております。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社は単一セグメントであるため、記載を省略しております。
(四半期キャッシュ・フロー計算書に関する注記)
当第3四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。なお、第3四半期累計期間に係る減価償却費(無形固定資産に係る償却費を含む。)は、次のとおりであります。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。