1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………2
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………3
(4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………4
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………5
3.財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………6
(1)貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………6
(2)損益計算書 …………………………………………………………………………………………………9
製造原価明細書 ……………………………………………………………………………………………………10
(3)株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………11
(4)キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………13
(5)財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………15
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………15
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………15
(持分法損益等) …………………………………………………………………………………………………18
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………18
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………19
1.経営成績等の概況
当社は「キレイに、未来へ」をミッションとし、独自技術でインフラメンテナンス現場の「3K(キツい、汚い、危険)を3C(Cool、Clean、Creative)に」変え、老朽化した工場や倉庫、橋梁や鉄塔などの社会インフラ構造物を、より永く、キレイに子や孫の世代へ受け継いでいく SOSEI(ソセイ)事業とCoolLaser(クーレーザー)事業を展開しており、インフラメンテナンスを通じて循環型社会の実現に貢献して参ります。
SOSEI事業は、瞬間硬化する特殊な樹脂を老朽化した屋根上に吹き付け補強する独自工法を発注者である施工対象の工場や建物の所有者に対し、工事役務を提供しております(特許第7332142号、第6815548号)。1層目に断熱効果のあるウレタンフォームを吹く事で、夏場の屋根裏温度が最大 20℃程度低下するため、空調の効率化を通じて電気代やCO2排出量が削減し、脱炭素化の時代に相応しい工法となっております。
CoolLaser事業は、これまで工場内部で切断工程や溶接工程に使われていた高出力レーザーをクリーニング用途に応用し、橋梁や鉄塔などの分厚いサビ・塗膜除去を行う事ができる高出力サビ取りレーザー施工装置「CoolLaser」を独自開発し、主に①橋梁分野(道路・鉄道)、②鉄塔分野(通信・送電)、③海事(海運・ドック)、④その他(プラント・保管)という4つの重点分野のインフラオーナーやインフラメンテナンスを担う工事会社向けに、装置の製造販売や消耗品・保守サービスの提供、試験施工を中心とした工事役務を提供しております。「レーザー光の円形照射による対象物(サビ・塗膜)の除去」を日米で権利化するなど複数の特許技術を元に、5.4kWの高出力化に成功しており、表面処理の品質や施工スピードの速さの観点から、この工法のフロントランナーとして確固たる優位性を築いております(特許第5574354号、US-9868179)。
当事業年度における我が国経済は、インバウンド需要の増加等により景気は緩やかに回復しているものの、米国政権交代に伴う政策動向や、物価の上昇による国内景気低迷への懸念等、経済の先行きは不透明な状況が続いております。建設業界におきましては、製造業・非製造業ともに設備投資に増加の動きがみられましたが、現場の高齢化など労働力不足に悩まされております。
このような状況の中、SOSEI事業においては、自動車産業や鉄鋼業を始めとした国内工場の大型改修案件もあり、前年同期比で売上高は増加いたしました。
CoolLaser事業においては、初の市販モデル「CoolLaser G19-6000」シリーズ(以下、G19)を2024年9月より建機レンタル大手や大手電力グループ工事会社向けに納品開始し、通期で4台の納品に至っております。
これらの結果、当事業年度の経営成績は、売上高2,025百万円(前年同期比84.9%増)、営業利益301百万円(前年同期は189百万円の営業損失)、経常利益262百万円(前年同期は157百万円の経常損失)、当期純利益321百万円(前年同期は158百万円の当期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①SOSEI事業
売上高は1,603百万円(前年同期比51.4%増)、セグメント利益は571百万円(前年同期比104.1%増)となりました。
②CoolLaser事業
売上高は422百万円(前年同期比1,051.4%増)、セグメント損失は69百万円(前年同期は325百万円のセグメント損失)となりました。
(資産)
流動資産は、前事業年度末と比べて1,495百万円増加し、2,823百万円(前事業年度末比112.7%増)となりました。主な要因は、2024年4月と6月に第三者割当増資を合計709百万円行ったこと及び2025年3月に東京証券取引所グロース市場に株式上場し、公募増資671百万円を行ったことで、現金及び預金が1,292百万円増加したことによるものです。
固定資産は、前事業年度末と比べて473百万円増加し、1,066百万円(前事業年度末比79.8%増)となりました。主な要因は、2024年11月にCoolLaser事業において研究開発活動を主目的とする現・浜松研究所の拡大移転先として、製造活動を主目的とした製造・開発拠点の土地・建物を新たに取得したこと(331百万円)、SOSEI事業において吹付用の機械及び装置の追加導入(40百万円)及び原材料保管用倉庫の建物取得(20百万円)によるものです。
その結果、総資産は、前事業年度末と比べて1,969百万円増加し、3,889百万円(前事業年度末比102.5%増)となりました。
(負債)
流動負債は、前事業年度末と比べて93百万円増加し、438百万円(前事業年度末比27.3%増)となりました。主な要因は、新規で融資を受けたことにより、1年内返済予定の長期借入金が65百万円増加した他、未払法人税等が45百万円増加したことによるものです。
固定負債は、前事業年度末と比べて173百万円増加し、1,420百万円(前事業年度末比13.9%増)となりました。主な要因は、2024年11月に株式会社みずほ銀行より、CoolLaser事業の新たな製造・開発拠点の土地・建物取得を資金使途として、300百万円の融資を受けたことによるものです。
その結果、負債合計は、前事業年度末と比べて267百万円増加し、1,859百万円(前事業年度末比16.8%増)となりました。
(純資産)
純資産は、前事業年度末と比べて1,702百万円増加し、2,030百万円(前事業年度末比518.2%増)となりました。主な要因は、第三者割当増資と新規上場に伴う公募増資により、資本金及び資本準備金がそれぞれ690百万円増加したこと及び当期純利益を321百万円計上したことによるものです。なお、欠損填補によりその他資本剰余金から繰越利益剰余金へ547百万円を振り替えております。
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は、1,987百万円(前年同期比1,192百万円増)となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前当期純利益の計上による収入262百万円があった一方、売上債権の増加による支出122百万円等により、179百万円の収入(前事業年度は176百万円の支出)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出402百万円及び定期預金の預入による支出100百万円等により、521百万円の支出(前事業年度は17百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、株式の発行による収入1,358百万円及び長期借入れによる収入419百万円等により、1,534百万円の収入(前事業年度は744百万円の収入)となりました。
(SOSEI事業)
SOSEI事業の売上高は請負売上高であり、工事進行基準を適用しています。そのため、顧客別の請負金額に、契約開始見込月からの毎月の予想工事進捗率を乗じる事で、予想売上高を算定しております。2026年3月期からは、強度不足で太陽光パネル設置が困難とされたスレート屋根上に、SOSEI工法を施した上で、特許出願済の特殊な方法で治具を設置する事で重量物である太陽光パネル設置が可能となる、新事業の開始を予定しております。この結果、2026年3月期は、売上高1,700百万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益600百万円(前年同期比4.9%増)を見込んでおります。
(CoolLaser事業)
CoolLaser事業では、自社で製造したCoolLaserの装置販売(①装置売上)と、これに付随した保守サービスの提供や消耗品の販売(②保守・消耗品売上)及びCoolLaserの装置を用いて自社で短期間の試験施工の提供(③施工売上)を行っております。
①装置売上
CoolLaserの標準的な装置販売に係るリードタイムは、受注後約6ヶ月納品となっております。このため、受注済の分については、受注台数に受注単価を乗じる事で、未受注分については、今後の予想受注台数に、予想受注単価を乗じる事で、予想売上高を算定しております。2026年3月期は12台の納品を予定しており、売上高1,250百万円(前年同期比221.3%増)を見込んでおります。なお、予想売上高の内6台分の611百万円は受注済であります。
②保守・消耗品売上
CoolLaserの装置を稼働すると一定の期間ごとに部品の交換が必要になります。また、光学製品であるCoolLaserは、装置販売後一定の期間ごとに保守メンテナンスの必要があります。保守売上は、予想累計納入装置台数に、一台当たりの予想保守サービス額を乗じて算定しております。消耗品売上は、予想累計納入装置台数に、一台当たりの予想消耗品販売額を乗じて算定しております。2026年3月期は、売上高30百万円(前年同期比276.9%増)を見込んでおります。
③施工売上
当社は自社で施工メンバーを有しておらず、施工の引き合いがあった場合は、協力会社に施工を依頼しております。当社は全国の塗装工事会社との協業を重視しており、積極的に施工売上の増加を見込んでおりません。このため、施工売上については過年度の実績を踏まえて、おおよそ工事が行われるであろう時期や規模を予想し、予想売上高を算定しており、2026年3月期は、売上高20百万円(前年同期比23.1%減)を見込んでおります。施工売上が前期比で減少する理由は、当社は装置メーカーとして製品の開発・製造・販売に経営資源を集中させ、施工は装置ユーザーである全国の工事会社に担って頂く事を重視しているためであります。
この結果、CoolLaser事業全体で2026年3月期は、売上高1,300百万円(前年同期比207.4%増)、セグメント利益200百万円(前期はセグメント損失69百万円)を見込んでおります。
この他、各セグメントに配分していない全社費用を、2026年3月期は220百万円(前年同期比9.4%増)見込んでおります。
上記の結果、全社の2026年3月期見通しは、売上高3,000百万円(前年同期比48.1%増)、営業利益580百万円(前年同期比92.5%増)、経常利益560百万円(前年同期比113.0%増)、当期純利益480百万円(前年同期比49.5%増)を見込んでおります。なお、上記の業績見通し等は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社は、財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、日本基準で財務諸表を作成しております。
3.財務諸表及び主な注記
(注) ※1 主な内訳は、次のとおりであります。
※2 当期製品製造原価と売上原価の調整表
(原価計算の方法)
当社の原価計算は、個別原価計算による実際原価計算であります。
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
(1) 報告セグメントの決定方法
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているもののうち、主要なものであります。当社は、SOSEI事業とCoolLaser事業を展開し、各事業では、取り扱う商材・サービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。従って、当社は、原則として事業を基礎とした商材・サービス別のセグメントから構成されており、「SOSEI事業」、「CoolLaser事業」の2つを報告セグメントとしております。
(2) 各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類
「SOSEI事業」は、発注者である施工対象の工場や建物の所有者(メーカーや流通業者等)から当社が元請ないし、他の建設会社等が元請として当社が下請として、さらに協力施工会社に吹き付け作業は外注する事で工事の役務を提供しております。
「CoolLaser事業」は、高出力サビ取りレーザー施工装置であるCoolLaserを開発・製造し、鉄塔や橋梁等に対する施工や装置販売等を行っております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「重要な会計方針」における記載と同一であります。また、報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であり、セグメント間の内部売上高及び内部振替高等は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
(注) 1.調整額は、以下のとおりであります。
(1) セグメント利益又は損失(△)の調整額△143,954千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。
(2) セグメント資産の調整額590,736千円には、報告セグメントに区分していない全社資産の金額663,515千円、セグメント間取引消去△72,779千円が含まれております。全社資産の主なものは、投資有価証券であります。
2.セグメント利益又は損失(△)は、損益計算書の営業損失と調整を行っております。
当事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
(注) 1.調整額は、以下のとおりであります。
(1) セグメント利益又は損失(△)の調整額△201,111千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。
(2) セグメント資産の調整額732,006千円には、報告セグメントに区分していない全社資産の金額782,878千円、セグメント間取引消去△50,872千円が含まれております。全社資産の主なものは、投資有価証券であります。
2.セグメント利益又は損失(△)は、損益計算書の営業利益と調整を行っております。
【関連情報】
前事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2) 有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
当事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
本邦の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。
(2) 有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。
3.主要な顧客ごとの情報
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。
該当事項はありません。
(注) 1.前事業年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、また、1株当たり当期純損失であるため、記載しておりません。
2.当社は、2025年3月28日に東京証券取引所グロース市場に上場したため、当事業年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、新規上場日から当事業年度の末日までの平均株価を期中平均株価とみなして算定しております。
3.当社は、2024年11月30日付で普通株式1株につき5株の割合で株式分割を行っております。前事業年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失並びに潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算定しております。
4.1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失、及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
5.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
(第三者割当による新株式の発行)
当社は、2025年3月28日付で株式会社東京証券取引所グロース市場に株式を上場いたしました。この上場にあたり、2025年2月25日及び2025年3月11日開催の取締役会において、SMBC日興証券株式会社が行うオーバーアロットメントによる売出しに関連して、同社を割当先とする第三者割当増資による新株式の発行を決議し、2025年5月1日に払込が完了いたしました。