○添付資料の目次

 

1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………

2

(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………

2

(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………

8

(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………………

8

2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………

9

3.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………………

10

(1)連結損益計算書 ……………………………………………………………………………………………………

10

(2)連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………………………………

11

(3)連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………………………………

12

(4)連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………………………………

13

(5)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………

15

(6)継続企業の前提に関する注記 ……………………………………………………………………………………

17

(7)連結財務諸表注記 …………………………………………………………………………………………………

17

(8)重要な後発事象 ……………………………………………………………………………………………………

24

 

1.経営成績等の概況

(1)当期の経営成績の概況

 当社グループ(当社及び連結子会社)は、金融商品取引業、暗号資産交換業、有価証券の投資事業を主要な事業として、「日本」・「米国」・「クリプトアセット事業」・「投資事業」の4つを報告セグメントとしています。

 

 ①マネックス証券株式会社の事業について

  当社は2023年10月4日付で、当社、マネックス証券株式会社及び株式会社NTTドコモの三社間で資本業務提携契約(以下「本資本業務提携契約」といいます。)を締結しました。本資本業務提携契約に基づき、2024年1月4日付で当社はマネックス証券株式会社の単独株式移転により設立された中間持株会社の株式を株式会社NTTドコモに一部譲渡し、中間持株会社は株式会社NTTドコモを割当先とする第三者割当増資を完了しました。これにより、中間持株会社に対する議決権所有割合は、当社が約51%、株式会社NTTドコモが約49%となりますが、実質支配力基準に基づきマネックス証券株式会社と中間持株会社は株式会社NTTドコモの連結子会社となり、当社においては持分法適用会社となりました。

  これに伴い、前連結会計年度において、マネックス証券株式会社の事業に関わる損益を非継続事業に分類しています。

 

 ②Monex Boom Securities (H.K.) Limited 他2社の事業について

  当社は2024年6月21日開催の取締役会においてMonex Boom Securities (H.K.) Limited、Monex Solutions Limited及びBaby Boom Limited(以下「当該3社」といいます。)の全ての株式をIgnition Holdings Limitedに譲渡することを決議しました。また、同日付で当該3社の株式を保有する当社の子会社であるMonex International Limited及びIgnition Holdings Limitedの2社間で、株式譲渡契約を締結しました。なお、2024年10月4日付で本株式譲渡を完了しております。

  これに伴い、当連結会計年度において、当該3社の事業に関わる損益を非継続事業に分類するとともに、前連結会計年度についても非継続事業として再表示しています。また、当社グループは、従来「アジア・パシフィック」を報告セグメントとしていましたが、「アジア・パシフィック」における主要子会社であった当該3社を非継続事業に分類したことに伴い、「アジア・パシフィック」を報告セグメントから除外しています。なお、前連結会計年度についても、この変更を反映した報告セグメントに再表示しています。

 

 

  なお、報告セグメントの詳細は、「3.連結財務諸表及び主な注記 (7)連結財務諸表注記 2.セグメント情報」をご参照下さい。

 

 (連結)                                      (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月期)

当連結会計年度

(2025年3月期)

増減

増減率

継続事業

 

 

 

 

受入手数料

26,676

32,151

5,475

20.5%増

トレーディング損益

8,380

11,854

3,474

41.5%増

金融収益

25,782

25,864

82

0.3%増

売上収益

253

27

△225

89.1%減

その他の営業収益

4,635

3,917

△718

15.5%減

営業収益

65,726

73,814

8,088

12.3%増

その他の収益

16,812

2,265

△14,547

86.5%減

持分法による投資利益

473

1,943

1,470

311.0%増

収益合計

83,855

79,570

△4,285

5.1%減

金融費用

7,915

6,819

△1,096

13.8%減

販売費及び一般管理費

49,256

61,325

12,070

24.5%増

その他の費用

1,151

15,485

14,333

費用合計

58,531

84,196

25,665

43.8%増

税引前当期利益又は損失

25,324

△4,626

△29,950

法人所得税費用

8,082

3,385

△4,697

58.1%減

継続事業からの当期利益又は損失(A)

17,242

△8,011

△25,253

非継続事業

 

 

 

 

非継続事業からの当期利益(B)

14,233

813

△13,419

94.3%減

当期利益(A)+(B)

31,475

△7,197

△38,672

親会社の所有者に帰属する当期利益又は損失

31,293

△5,067

△36,360

・継続事業

  税引前当期損失は4,626百万円(前連結会計年度は25,324百万円の税引前当期利益)となり、継続事業からの当期損失は8,011百万円(前連結会計年度は17,242百万円の継続事業からの当期利益)となりました。

・営業収益

  日本セグメント、米国セグメント及びクリプトアセット事業セグメントでその他の受入手数料が増加したことなどにより、受入手数料が32,151百万円(前連結会計年度比20.5%増)となりました。また、クリプトアセット事業セグメントで暗号資産取引が増加したことにより、トレーディング損益が11,854百万円(同41.5%増)となりました。さらに、投資事業セグメントで保有銘柄の評価損益及び売却損益を計上して減少したものの、米国セグメントで受取利息が増加したことなどにより、金融収益が25,864百万円(同0.3%増)となりました。その結果、営業収益は73,814百万円(同12.3%増)となりました。

・収益合計

  持分法による投資利益に、主に日本セグメントにおけるドコモマネックスホールディングス株式会社(マネックス証券株式会社の完全親会社)にかかるものが含まれています。なお、前連結会計年度においては、第4四半期の3か月分の利益のみが含まれています。

・費用合計

  販売費及び一般管理費は、主にクリプトアセット事業セグメントにおいて、Coincheck Group N.V.のDe-SPAC上場にかかる一過性の費用4,531百万円を含む専門家報酬などが増加した結果、61,325百万円(同24.5%増)となりました。その他の費用は、Coincheck Group N.V.のDe-SPAC上場にかかる一過性の株式報酬費用(上場関連費用)13,714百万円(後述)を計上した結果、15,485百万円(前連結会計年度は1,151百万円)となり、費用合計は84,196百万円(同43.8%増)となりました。

・非継続事業

  前連結会計年度において、第3四半期までの9か月分のマネックス証券株式会社にかかる利益が非継続事業からの当期利益として表示されています。また、前連結会計年度の年度通期12か月分及び当連結会計年度の第2四半期までの6か月分において、Monex Boom Securities (H.K.) Limited他2社にかかる損益が非継続事業からの当期利益として表示されています。

 

各セグメントの詳細は「セグメント別の状況」でご説明します。

 セグメント別の状況は以下のとおりです。

 (日本)                                     (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月期)

当連結会計年度

(2025年3月期)

増減

増減率

 受入手数料

2,771

5,730

2,959

106.8%増

 金融収益

2,352

834

△1,518

64.5%減

 その他の営業収益

4,506

3,572

△933

20.7%減

 営業収益

9,629

10,136

507

5.3%増

 金融費用

2,392

823

△1,570

65.6%減

 販売費及び一般管理費

7,505

10,457

2,952

39.3%増

 その他の収益費用(純額)

16,524

59

△16,464

99.6%減

 持分法による投資利益又は損失(△)

501

2,003

1,502

299.8%増

 セグメント利益又は損失(△)

(税引前利益又は損失(△))

16,756

919

△15,837

94.5%減

 

  日本セグメントは、主にマネックスグループ株式会社、マネックス・アセットマネジメント株式会社、3iQ Digital Holdings Inc.及びドコモマネックスホールディングス株式会社で構成されています。

  なお、マネックス証券株式会社の事業に関わる損益について、前連結会計年度においては第3四半期までの9か月分の利益が非継続事業として再表示されているため日本セグメントには含まれていませんが、前連結会計年度における2024年1月から3か月分の利益及び当連結会計年度における年度通期12か月分の利益がマネックスグループ株式会社の持分法適用会社として、ドコモマネックスホールディングス株式会社にかかる持分法による投資利益を通じて日本セグメントに表示されています。

  当連結会計年度の日本経済は、製造業・非製造業ともに景況感が概ね横ばいで推移しました。製造業では、自動車や機械分野に持ち直しの動きが見られた一方、鉄鋼や素材分野では悪化が続くなど、業種間でばらつきが見られました。非製造業では、これまで国内景気をけん引していたインバウンド需要が一服したものの、サービス関連が底堅く推移し、全体として景気を下支えしました。物価はコメ価格を中心に食料品が上昇し、コア指標は前年同月比で3%台と高水準での推移が続きました。日本銀行は物価上振れを確認しつつも、全体として想定内との評価のもと、1月に政策金利を0.25%引き上げ、0.5%としました。日米金利差の縮小も重なり、当連結会計年度末時点での為替は1ドル149円と円高が進行しました。株式市場は、前連結会計年度末に日経平均株価が4万円を超えていたものの、円高や長期金利の上昇、米政権の政策運営を巡る不透明感などを背景に軟調に推移し、当連結会計年度末時点には35,617円となりました。

  こうした中、3iQ Digital Holdings Inc.の連結子会社化の影響などにより投資信託関連収益等が増加したことにより、受入手数料は5,730百万円(同106.8%増)となりました。また、金融収益は、為替変動の影響を受け834百万円(同64.5%減)となりました。その他の営業収益は3,572百万円(同20.7%減)となりました。その結果、営業収益は10,136百万円(同5.3%増)となりました。

  金融費用は823百万円(同65.6%減)となり、金融収支は12百万円(前連結会計年度は△40百万円)となりました。

  販売費及び一般管理費は、3iQ Digital Holdings Inc.の連結子会社化及び業績連動賞与による人件費の増加などの結果、10,457百万円(同39.3%増)となりました。

  その他の収益費用(純額)は59百万円の利益(同99.6%減)となりました。なお、前連結会計年度はドコモマネックスホールディングス株式会社の株式についての公正価値評価益15,767百万円が含まれています。

  持分法による投資利益は、ドコモマネックスホールディングス株式会社(マネックス証券株式会社の完全親会社)にかかるものです。なお、前連結会計年度においては、第4四半期の3か月分の利益が表示されています。

  以上の結果、セグメント利益(税引前利益)は919百万円(同94.5%減)となりました。

 

 

 

 (米国)                                     (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月期)

当連結会計年度

(2025年3月期)

増減

増減率

 受入手数料

23,176

24,921

1,745

7.5%増

 金融収益

23,978

26,265

2,287

9.5%増

 売上収益

368

27

△340

92.5%減

 その他の営業収益

660

689

29

4.4%増

 営業収益

48,182

51,902

3,721

7.7%増

 金融費用

6,241

6,762

522

8.4%増

 売上原価

321

24

△297

92.5%減

 販売費及び一般管理費

35,352

36,501

1,150

3.3%増

 その他の収益費用(純額)

△595

85

680

 セグメント利益又は損失(△)

(税引前利益又は損失(△))

5,674

8,700

3,026

53.3%増

 

  米国セグメントは、主にTradeStation Securities, Inc.で構成されています。米国セグメントにおいてはアクティブトレーダー層を主要な顧客層としており、当該顧客層の取引量増加が収益に貢献する傾向にあります。また、顧客の預り金を運用することで金融収益を獲得しています。

  当連結会計年度の米国経済は、堅調な個人消費を背景に底堅く推移しました。一方、当連結会計年度末にかけては天候要因などにより個人消費や雇用に鈍化が見られたほか、トランプ新政権の関税政策を巡る不確実性が高まる中で、企業や個人の景況感を示すソフトデータには悪化の兆しが現れ始めました。FRBは、労働市場の悪化に先手を打つかたちで、9月以降3会合連続で利下げを実施しましたが、その後は経済動向や新政権の政策を見極める姿勢に転じ、政策金利を据え置いています。こうした中、株式市場は2024年末にかけて、堅調な経済や新政権への期待を背景に上昇基調となり、史上最高値を更新する場面も見られましたが、年明け以降は中国テクノロジー企業の台頭や関税政策への警戒感から調整局面に入り、NYダウ平均は当連結会計年度末時点で42,001ドルとなりました。

  なお、米ドルの対円レート(期中平均)は前連結会計年度比で5.45%円安となったことから、米国セグメントの業績はその影響を受けています。

  このような環境の下、米国セグメントにおいては、当連結会計年度のDARTs(Daily Average Revenue Tradesの略称で、1営業日当たりの収益を伴う約定もしくは取引の件数)は227,996件(前連結会計年度比6.2%増)となりました。株式・先物取引からの手数料は増加した一方で暗号資産取引サービスの廃止などにより、委託手数料は米ドルベースで0.9%減少したものの、株式の取引量の増加などにより、その他の受入手数料は米ドルベースで6.7%増加しました。その結果、受入手数料は米ドルベースでは2.0%増加し、円換算後では24,921百万円(同7.5%増)となりました。また、金融収益は、顧客預り金からの金利収益は減少したものの、信用取引の受取利息が増加したことにより米ドルベースでは3.9%増加し、円換算後では26,265百万円(同9.5%増)となりました。以上のことから、営業収益は米ドルベースで2.2%増加し、円換算後で51,902百万円(同7.7%増)となり、過去最高を記録しました。

  金融費用は6,762百万円(同8.4%増)となり、金融収支は米ドルベースで4.3%の増加、円換算後では19,502百万円(同10.0%増)となりました。

  販売費及び一般管理費は、人件費が増加したものの、情報料等が減少した結果、米ドルベースで2.1%減少し、円換算後では36,501百万円(同3.3%増)となりました。

  その他の収益費用(純額)は85百万円の利益(前連結会計年度は595百万円の損失)となりました。

  以上の結果、セグメント利益(税引前利益)は、8,700百万円(同53.3%増)となり、当社グループ入り後過去最高を記録しました。

 

 

 (クリプトアセット事業)                              (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月期)

当連結会計年度

(2025年3月期)

増減

増減率

 受入手数料

729

1,500

771

105.8%増

 トレーディング損益

8,380

11,854

3,474

41.5%増

 金融収益

63

63

 売上収益

248

△248

 その他の営業収益

61

61

 営業収益

9,356

13,478

4,122

44.1%増

 金融費用

4

30

26

579.7%増

 売上原価

121

△121

 販売費及び一般管理費

6,758

14,645

7,886

116.7%増

 その他の収益費用(純額)

365

△12,350

△12,715

 セグメント利益又は損失(△)

(税引前利益又は損失(△))

2,838

△13,547

△16,385

 

  クリプトアセット事業セグメントは、主にCoincheck Group N.V.及びコインチェック株式会社で構成されています。

  なお、コインチェック株式会社の完全親会社となった当社連結子会社Coincheck Group N.V.は、2024年12月11日(米国東部時間)に米国NASDAQに上場しました。

  当連結会計年度の暗号資産市場は、トランプ米大統領の発言や政策スタンスに影響を受けつつも、前連結会計年度末比で高値圏を維持して推移しました。政府機関等によるビットコイン売却への懸念が広がり、価格が軟調となる局面も見られましたが、米国における利下げ期待が相場を下支えしました。その後、米国大統領選挙で暗号資産推進を掲げる共和党が勝利したことを受け、市場では「トランプトレード」が加速しました。ビットコインは、現物ETFへの資金流入や企業による積極的な購入が追い風となり、一時は1,500万円を突破して史上最高値を更新しました。しかし、トランプ米大統領の就任後は、暗号資産関連の大統領令が市場予想より無難な内容にとどまったことに加え、強硬的な対外関税政策の発表によってリスクオフムードが広がりました。これを受けて、当連結会計年度末にかけてはビットコインを含むリスク資産全般で利益確定売りが強まりました。

  このような環境の下、コインチェック株式会社においては、当連結会計年度における取引所暗号資産売買代金は5兆2,460億円となり、前連結会計年度比で76%増加しました。販売所暗号資産売買代金は3,375億円となり、前連結会計年度比で44%増加しました。また、IEO関連の収益を計上したことにより、受入手数料が1,500百万円(前連結会計年度105.8%増)となり、ビットコイン及びアルトコインの販売所取引が増加したことによりトレーディング損益は11,854百万円(同41.5%増)となりました。さらに、ステーキング収益等を計上したことにより、その他の営業収益は61百万円となりました。以上のことから、営業収益は13,478百万円(同44.1%増)となりました。

  販売費及び一般管理費は、Coincheck Group N.V.のDe-SPAC上場にかかる一過性の費用を含む専門家報酬の増加及び市況に応じた広告宣伝費の増加等により、14,645百万円(同116.7%増)となりました。

  その他の収益費用(純額)は、Coincheck Group N.V.のDe-SPAC上場にあたりCoincheck Group N.V.が合併によりその地位を引き継いだThunder Bridge Capital Partners IV, Inc.の既存株主に対し発行した株式と受け入れた純資産の差額として一過性の株式報酬費用(上場関連費用)13,714百万円を計上したことにより、12,350百万円の損失となりました。

  以上の結果、セグメント損失(税引前損失)は13,547百万円(前連結会計年度は2,838百万円のセグメント利益)となりました。

 

  ※当社の連結財務諸表において、子会社であるコインチェック株式会社の暗号資産販売所の収益は、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」だけでなく、IFRS第9号「金融資産の分類と測定」も適用されると判断し、暗号資産の販売価額と購入価額の純額を収益として計上(以下「純額表示」という。)しています。しかし、当社の子会社であるCoincheck Group N.V.社の米国のナスダック上場申請プロセスにおいて、登録申請書類の一部であるコインチェック株式会社の財務諸表における同取引にはIFRS第15号のみが適用され、結果として両者を総額で表示(以下「総額表示」という。)する必要があるとの結論に達しております。一方、当社の連結財務諸表においては、報告主体が異なることに加え、以下の理由により引き続き純額表示を継続する方針です。当社は、純額表示はIFRSに準拠していると考えており、また、これまで純額表示で連結財務諸表を提出してきたことを踏まえると、総額表示に変更することは、却って日本の資本市場参加者を混乱させる恐れがあると考えています。従って、日本の資本市場参加者の意思決定に資する情報の提供及び有価証券報告書又は半期報告書の提出という目的においては、継続して純額表示を行うことにより、より有用な情報を提供することができると考えています。現行の会計方針は日本の会計基準(実務対応報告第38号「資金決済法における暗号資産の会計処理等に関する当面の取扱い」)と整合的であり、日本において連結子会社で暗号資産交換業を営んでいる他のIFRS適用企業においても純額表示が採用されています。このため、当社は、日本の資本市場においては、純額表示を継続することが同業他社との財務情報の比較可能性を確保することにつながり、日本の資本市場における財務諸表利用者にとってより有用であると考えております。なお、 仮に当社が、2024年3月期における連結財務諸表においてコインチェック株式会社の暗号資産販売所の収益と費用を総額で表示した場合、関連する収益は224,049百万円、費用は221,543百万円となり、総額表示によった場合、純額表示と比べて連結ベースで収益が214,666 百万円、費用が214,666百万円多く計上されることになります。但し、収益と費用を純額表示と総額表示のどちらによって表示した場合であっても、2024年3月期の連結ベースの当期利益および期末時点の資本合計の金額に影響はありません。

 

 

 (投資事業)                                    (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月期)

当連結会計年度

(2025年3月期)

増減

増減率

 金融収益

287

△560

△847

 その他の営業収益

51

51

 営業収益

287

△509

△796

 金融費用

183

△183

 販売費及び一般管理費

108

128

20

18.6%増

 その他の収益費用(純額)

45

△0

△45

 持分法による投資利益又は損失(△)

△28

△60

△32

 セグメント利益又は損失(△)

(税引前利益又は損失(△))

13

△697

△710

 

 投資事業セグメントは、主にマネックスベンチャーズ株式会社、MV1号投資事業有限責任組合、MV2号投資事業有限責任組合、東京ウェルネスインパクト投資事業有限責任組合で構成されています。

 当連結会計年度は、保有する複数の銘柄の評価損益及び売却損益を計上したことにより、金融収益は△560百万円(前連結会計年度は287百万円)となり、営業収益は△509百万円(前連結会計年度は287百万円)となりました。

 販売費及び一般管理費は、128百万円(同18.6%増)となりました。

 以上の結果、セグメント損失(税引前損失)は697百万円(前連結会計年度は13百万円のセグメント利益)となりました。

 

 

(2)当期の財政状態の概況

 (連結)                                 (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月末)

当連結会計年度

(2025年3月末)

増減

 資産合計

761,642

709,641

△52,001

 負債合計

628,519

583,387

△45,133

 資本合計

133,123

126,254

△6,869

 親会社の所有者に帰属する持分

131,712

123,984

△7,728

 

  当連結会計年度において、Monex Boom Securities (H.K.) Limited他2社を売却したことに伴い、Monex Boom Securities (H.K.) Limited他2社の事業に関わる資産及び負債が減少しました。

  資産合計は、その他の金融資産などが増加したものの、現金及び現金同等物、金銭の信託などが減少した結果、709,641百万円(前連結会計年度末比52,001百万円減)となりました。また、負債合計は、受入保証金などが増加した一方、預り金、社債及び借入金などが減少した結果、583,387百万円(同45,133百万円減)となりました。

  資本合計は、配当金の支払、自己株式の取得などにより減少した結果、126,254百万円(同6,869百万円減)となりました。

  なお、Coincheck GroupN.V.のNASDAQ上場にあたりCoincheck GroupN.V.が合併によりその地位を引き継いだThunder Bridge Capital Partners IV, Inc.の既存株主に対し発行した株式と受け入れた純資産の差額をIFRS第2号に基づき株式報酬費用(上場関連費用)として一時的費用13,714百万円を計上しております。連結財政状態計算書(貸借対照表)においては支配の喪失とならない子会社に対する所有持分の変動として資本の中で勘定振替が生じ、現預金が減少するものではなく、連結上の資本も毀損しません。

 

 

(3)当期のキャッシュ・フローの概況

 (連結)                                 (単位:百万円)

 

前連結会計年度

(2024年3月期)

当連結会計年度

(2025年3月期)

増減

 営業活動によるキャッシュ・フロー

8,055

13,300

5,245

 投資活動によるキャッシュ・フロー

△86,353

△32,178

54,174

 財務活動によるキャッシュ・フロー

△5,106

△25,191

△20,085

 現金及び現金同等物の期末残高

97,935

53,467

△44,468

 

  当連結会計年度のキャッシュ・フローは営業活動による収入13,300百万円(前連結会計年度は8,055百万円の収入)、投資活動による支出32,178百万円(同86,353百万円の支出)及び財務活動による支出25,191百万円(同5,106百万円の支出)でした。この結果、当連結会計年度の現金及び現金同等物は53,467百万円(前連結会計年度末比44,468百万円減)となりました。

 

  当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

  当連結会計年度における営業活動により取得した資金は、13,300百万円となりました。

  法人所得税の支払額又は還付額により10,737百万円、短期差入保証金の増減により10,591百万円の資金を支出する一方、金銭の信託の増減により25,530百万円、利息及び配当金の受取額により28,605百万円の資金を取得しました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

  当連結会計年度における投資活動により使用した資金は、32,178百万円となりました。

  定期預金の払戻による収入により5,000百万円の資金を取得する一方、子会社の売却による支出により22,935百万円、子会社の取得による支出により7,350百万円の資金を使用しました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

  当連結会計年度における財務活動により使用した資金は、25,191百万円となりました。

  社債の発行による収入により3,496百万円の資金を取得する一方、社債の償還による支出により7,981百万円、配当金の支払額により7,727百万円、短期借入債務の収支により7,469百万円の資金を使用しました。

 

 

2.会計基準の選択に関する基本的な考え方

  当社グループは、グローバルに事業展開を推進する中で、財務情報の国際的な比較可能性を向上させるために、2013年3月期より国際会計基準を適用しています。

 

 

3.連結財務諸表及び主な注記

(1)連結損益計算書

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前連結会計年度

(自2023年4月1日

 至2024年3月31日)

 

 当連結会計年度

(自2024年4月1日

 至2025年3月31日)

継続事業

 

 

 

 

収益

 

 

 

 

営業収益

 

65,726

 

73,814

その他の金融収益

 

844

 

1,548

その他の収益

 

16,812

 

2,265

持分法による投資利益

 

473

 

1,943

収益合計

 

83,855

 

79,570

費用

 

 

 

 

金融費用

 

7,915

 

6,819

売上原価

 

127

 

24

販売費及び一般管理費

 

49,256

 

61,325

その他の金融費用

 

81

 

543

その他の費用

 

1,151

 

15,485

費用合計

 

58,531

 

84,196

税引前利益(△損失)

 

25,324

 

△4,626

法人所得税費用

 

8,082

 

3,385

継続事業からの当期利益(△損失)

 

17,242

 

△8,011

非継続事業

 

 

 

 

非継続事業からの当期利益

 

14,233

 

813

当期利益(△損失)

 

31,475

 

△7,197

 

 

 

 

 

当期利益(△損失)の帰属

 

 

 

 

親会社の所有者

 

31,293

 

△5,067

非支配持分

 

182

 

△2,130

当期利益(△損失)

 

31,475

 

△7,197

 

 

 

 

 

親会社の所有者に帰属する1株当たり当期利益(△損失)

 

 

 

基本的1株当たり当期利益(△損失)

 

 

 

 

継続事業

 

66.33

 

△22.97

非継続事業

 

55.34

 

3.18

希薄化後1株当たり当期利益(△損失)

 

 

 

 

継続事業

 

 

△23.01

非継続事業

 

 

3.18

 

(2)連結包括利益計算書

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前連結会計年度

(自2023年4月1日

 至2024年3月31日)

 

 当連結会計年度

(自2024年4月1日

 至2025年3月31日)

当期利益(△損失)

 

31,475

 

△7,197

 

 

 

 

 

その他の包括利益

 

 

 

 

純損益に振り替えられることのない項目

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値測定する資本性金融資産の公正価値の変動

 

△14

 

61

純損益に振り替えられる可能性のある項目

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて公正価値測定する負債性金融資産の公正価値の変動

 

1,081

 

481

ヘッジ剰余金の変動

 

△814

 

1,408

在外営業活動体の換算差額

 

4,323

 

△3,112

持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する持分

 

△56

 

△299

税引後その他の包括利益

 

4,520

 

△1,462

当期包括利益

 

35,995

 

△8,659

 

 

 

 

 

当期包括利益の帰属

 

 

 

 

親会社の所有者

 

35,813

 

△6,546

非支配持分

 

182

 

△2,113

当期包括利益

 

35,995

 

△8,659

 

(3)連結財政状態計算書

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

前連結会計年度

(2024年3月31日)

 

当連結会計年度

(2025年3月31日)

資産

 

 

 

 

現金及び現金同等物

 

 

97,935

 

53,467

金銭の信託

 

404,602

 

376,787

デリバティブ資産

 

443

 

1,406

棚卸資産

 

44,207

 

44,680

有価証券投資

 

14,066

 

16,651

有価証券担保貸付金

 

47,870

 

43,908

その他の金融資産

 

 

65,534

 

80,332

有形固定資産

 

6,579

 

5,155

無形資産

 

30,240

 

35,241

持分法投資

 

47,312

 

49,106

繰延税金資産

 

393

 

448

その他の資産

 

2,461

 

2,459

資産合計

 

761,642

 

709,641

負債及び資本

 

 

 

 

負債

 

 

 

 

デリバティブ負債

 

1,264

 

137

有価証券担保借入金

 

44,217

 

43,194

預り金

 

328,974

 

285,846

受入保証金

 

121,476

 

138,785

社債及び借入金

 

 

55,944

 

43,821

その他の金融負債

 

12,936

 

12,915

引当金

 

545

 

765

未払法人税等

 

7,815

 

1,624

繰延税金負債

 

7,448

 

7,125

その他の負債

 

47,901

 

49,175

負債合計

 

628,519

 

583,387

資本

 

 

 

 

資本金

 

13,144

 

13,144

資本剰余金

 

41,193

 

51,285

自己株式

 

△173

 

△723

利益剰余金

 

62,131

 

46,266

その他の資本の構成要素

 

15,417

 

14,014

親会社の所有者に帰属する持分

 

131,712

 

123,984

非支配持分

 

1,411

 

2,270

資本合計

 

133,123

 

126,254

負債及び資本合計

 

761,642

 

709,641

 

(4)連結持分変動計算書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

親会社の所有者に帰属する持分

 

資本金

資本

剰余金

自己

株式

利益

剰余金

その他の資本の構成要素

 

その他の包括利益を通じて公正価値測定する資本性金融資産の公正価値の変動

その他の包括利益を通じて公正価値測定する負債性金融資産の公正価値の変動

ヘッジ

剰余金

在外営業活動体の換算差額

株式報酬

持分法適用会社におけるその他の資本の構成要素

2023年4月1日残高

 

13,144

41,027

714

34,509

640

1,493

13,113

614

28

11,675

当期純利益(△損失)

 

31,293

その他の包括利益

 

14

1,081

814

4,323

56

4,520

当期包括利益

 

31,293

14

1,081

814

4,323

56

4,520

所有者との取引額

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親会社の所有者に対する配当金

4,086

自己株式の取得

 

0

自己株式の処分

 

126

541

667

667

その他の包括利益累計額から利益剰余金への振替

 

488

488

488

株式報酬の認識

 

73

377

377

支配の喪失とならない子会社に対する所有持分の変動

 

39

所有者との取引額合計

 

165

541

3,671

488

290

778

2024年3月31日残高

 

13,144

41,193

173

62,131

139

412

814

17,436

904

28

15,417

当期純利益(△損失)

 

5,067

その他の包括利益

 

61

481

1,408

3,130

299

1,479

当期包括利益

 

5,067

61

481

1,408

3,130

299

1,479

所有者との取引額

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親会社の所有者に対する配当金

7,738

自己株式の取得

 

21

3,959

自己株式の処分

 

84

145

229

229

自己株式の消却

 

3,264

3,264

利益剰余金から資本剰余金への振替

 

3,053

3,053

株式報酬の認識

 

7

305

305

支配の喪失とならない子会社に対する所有持分の変動

 

10,239

子会社の支配獲得に伴う変動

 

所有者との取引額合計

 

10,092

551

10,799

76

76

2025年3月31日残高

 

13,144

51,285

723

46,266

200

69

594

14,307

828

327

14,014

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

親会社の所有者に帰属する持分

非支配

持分

資本合計

 

 

合計

2023年4月1日残高

 

99,641

1,113

100,754

当期純利益(△損失)

 

31,293

182

31,475

その他の包括利益

 

4,520

4,520

当期包括利益

 

35,813

182

35,995

所有者との取引額

 

 

 

 

親会社の所有者に対する配当金

 

4,086

4,086

自己株式の取得

 

0

0

自己株式の処分

 

その他の包括利益累計額から利益剰余金への振替

 

株式報酬の認識

305

305

支配の喪失とならない子会社に対する所有持分の変動

 

39

116

155

所有者との取引額合計

 

3,742

116

3,626

2024年3月31日残高

 

131,712

1,411

133,123

当期純利益(△損失)

 

5,067

2,130

7,197

その他の包括利益

 

1,479

17

1,462

当期包括利益

 

6,546

2,113

8,659

所有者との取引額

 

 

 

 

親会社の所有者に対する配当金

 

7,738

7,738

自己株式の取得

 

3,981

3,981

自己株式の処分

 

自己株式の消却

 

利益剰余金から資本剰余金への振替

 

株式報酬の認識

 

297

297

支配の喪失とならない子会社に対する所有持分の変動

 

10,239

2,601

12,841

子会社の支配獲得に伴う変動

 

370

370

所有者との取引額合計

 

1,182

2,972

1,790

2025年3月31日残高

 

123,984

2,270

126,254

 

(5)連結キャッシュ・フロー計算書

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前連結会計年度

(自2023年4月1日

 至2024年3月31日)

 

 当連結会計年度

(自2024年4月1日

 至2025年3月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

 

税引前利益(△損失)

 

25,324

 

△4,626

非継続事業からの税引前利益

 

21,847

 

774

減価償却費及び償却費

 

8,153

 

4,997

株式報酬費用(上場関連費用)

 

 

13,714

関係会社株式関連損益

 

△34,553

 

△2,408

持分法による投資損益(△は益)

 

△473

 

△1,943

非金融資産の減損損失

 

165

 

金融収益及び金融費用

 

△27,692

 

△20,271

デリバティブ資産及びデリバティブ負債の増減

 

932

 

△223

信用取引資産及び信用取引負債の増減

 

△6,489

 

有価証券担保貸付金及び有価証券担保借入金の増減

 

△33,260

 

2,954

金銭の信託の増減

 

5,700

 

25,530

受入保証金及び預り金の増減

 

71,578

 

313

短期貸付金の増減

 

△9,723

 

△9,670

短期差入保証金の増減

 

△15,224

 

△10,591

その他

 

△24,773

 

3,848

小計

 

△18,488

 

2,398

利息及び配当金の受取額

 

33,938

 

28,605

利息の支払額

 

△7,622

 

△6,967

法人所得税等の還付額又は支払額(△)

 

226

 

△10,737

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

8,055

 

13,300

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

 

定期預金の預入による支出

 

△11,960

 

定期預金の払戻による収入

 

9,909

 

5,000

有価証券投資等の取得による支出

 

△406

 

△6,410

有価証券投資等の売却及び償還による収入

 

58

 

2,103

有形固定資産の取得による支出

 

△857

 

△914

無形資産の取得による支出

 

△5,836

 

△3,656

子会社の取得による支出

 

 

△7,350

子会社の売却による支出

 

△77,339

 

△22,935

子会社の売却による収入

 

 

1,695

関連会社の取得による支出

 

△400

 

△152

共同支配企業の取得による支出

 

△20

 

その他

 

498

 

439

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

△86,353

 

△32,178

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

 

短期借入債務の収支

△6,988

 

△7,469

社債の発行による収入

 

7,788

 

3,496

社債の償還による支出

 

△8,500

 

△7,981

長期借入債務の調達による収入

 

28,160

 

長期借入債務の返済による支出

 

△20,361

 

△14

自己株式の取得による支出

 

 

△3,959

配当金の支払額

 

△4,082

 

△7,727

非支配持分からの払込による収入

 

170

 

リース債務の返済による支出

 

△1,218

 

△1,288

その他

 

△75

 

△250

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

△5,106

 

△25,191

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

注記

 前連結会計年度

(自2023年4月1日

 至2024年3月31日)

 

 当連結会計年度

(自2024年4月1日

 至2025年3月31日)

現金及び現金同等物の増減額

 

△83,404

 

△44,069

現金及び現金同等物の期首残高

 

175,159

 

97,935

現金及び現金同等物の為替換算による影響

 

6,179

 

△399

現金及び現金同等物の期末残高

 

97,935

 

53,467

 

(6)継続企業の前提に関する注記

  該当事項はありません。

 

 

(7)連結財務諸表注記

1.会計方針の変更

 当社グループは、当連結会計年度より以下の基準を採用しています。

基準書

基準名

新設・改訂の概要

IAS第1号

財務諸表の表示

負債の流動又は非流動への分類に関する要求事項を明確化

特約条項付の長期債務に関する情報の開示を要求する改訂

IAS第7号

IFRS第7号

キャッシュ・フロー計算書

金融商品:開示

サブライヤー・ファイナンス契約の透明性を増進させるための開示を要求する改訂

IFRS第16号

リース

セール・アンド・リースバック取引の取引後の会計処理を明確化

 当連結会計年度において重要な影響はありません。

 

2.表示方法の変更

 前連結会計年度において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めていた「持分法による投資損益(△は益)」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より、独立掲記しております。

 この表示方法の変更を反映させるため、前第連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書の組替えを行っております。

 この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に表示していた△25,246百万円は、「持分法による投資損益(△は益)」△473百万円、「その他」△24,773百万円として組み替えております。

 

 

3.セグメント情報

(1)事業セグメント

 当社グループは、金融商品取引業、暗号資産交換業、有価証券の投資事業を主要な事業として、「日本」・「米国」・「クリプトアセット事業」・「投資事業」の4つを報告セグメントとしています。

 当社グループは従来、「アジア・パシフィック」を報告セグメントとしていましたが、「アジア・パシフィック」における主要子会社であったMonex Boom Securities (H.K.) Limited 他2社を非継続事業に分類したことに伴い、「アジア・パシフィック」を報告セグメントから除外しています。なお、前連結会計年度についても、この変更を反映した報告セグメントに再表示しています。

 

報告セグメント

主要な事業

主要な会社

日本

日本等における事業投資、金融商品取引業

マネックスグループ株式会社

マネックス・アセットマネジメント株式会社

3iQ Digital Holdings Inc.

ドコモマネックスホールディングス株式会社

米国

米国における金融商品取引業

TradeStation Securities, Inc.

クリプトアセット事業

暗号資産交換業

Coincheck Group N.V.

コインチェック株式会社

投資事業

有価証券等の投資事業

マネックスベンチャーズ株式会社

MV1号投資事業有限責任組合

MV2号投資事業有限責任組合

東京ウェルネスインパクト投資事業有限責任組合

 (注)1.各法人はそれぞれ独立した経営単位であり、各法人で包括的な戦略を立案し、事業を展開しています。

2.マネックス証券株式会社の事業に関わる損益について、前連結会計年度においては第3四半期までの9か月分の利益は非継続事業として再表示されているため日本セグメントには含まれていませんが、前連結会計年度における第4四半期の3か月分の利益及び当連結会計年度における年度通期12か月分の利益がマネックスグループ株式会社の持分法適用会社として、ドコモマネックスホールディングス株式会社にかかる持分法による投資利益を通じて日本セグメントに表示されています。

 

 

 

 

  当社グループの報告セグメント情報は次のとおりです。

 

 前連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)

 

報告セグメント

 

調整

 

連結

 

日本

 

米国

 

クリプトアセット事業

 

投資事業

 

 

 

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

外部顧客への営業収益

8,264

 

47,821

 

9,354

 

287

 

65,726

 

 

65,726

セグメント間の内部営業収益又は振替高

1,365

 

361

 

2

 

 

1,728

 

△1,728

 

9,629

 

48,182

 

9,356

 

287

 

67,454

 

△1,728

 

65,726

金融費用

△2,392

 

△6,241

 

△4

 

△183

 

△8,820

 

905

 

△7,915

売上原価

 

△321

 

△121

 

 

△441

 

314

 

△127

減価償却費及び償却費

△703

 

△3,367

 

△675

 

 

△4,746

 

 

△4,746

その他の販売費及び一般管理費

△6,802

 

△31,984

 

△6,083

 

△108

 

△44,977

 

467

 

△44,510

その他の収益費用(純額)

16,524

 

△595

 

365

 

45

 

16,338

 

84

 

16,423

持分法による投資利益又は損失(△)

501

 

 

 

△28

 

473

 

 

473

セグメント利益又は損失(△)

16,756

 

5,674

 

2,838

 

13

 

25,281

 

43

 

25,324

 

  営業収益の中には、次の金融収益、売上収益が含まれています。

 

報告セグメント

 

調整

 

連結

 

日本

 

米国

 

クリプト

アセット

事業

 

投資事業

 

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

金融収益

2,352

 

23,978

 

 

287

 

26,617

 

△835

 

25,782

売上収益

 

368

 

248

 

 

616

 

△363

 

253

 

 (注)1.調整は、セグメント間の内部取引消去です。

    2.セグメント間の取引は、第三者間取引価格にて行われています。

    3.セグメント利益又は損失は、税引前利益又は損失です。

 

 当連結会計年度(自2024年4月1日 至2025年3月31日)

 

報告セグメント

 

その他

 

調整

 

連結

 

日本

 

米国

 

クリプトアセット事業

 

投資事業

 

 

 

 

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

外部顧客への営業収益

8,943

 

51,902

 

13,478

 

△509

 

73,814

 

 

 

73,814

セグメント間の内部営業収益又は振替高

1,194

 

 

 

 

1,194

 

1,649

 

△2,843

 

10,136

 

51,902

 

13,478

 

△509

 

75,008

 

1,649

 

△2,843

 

73,814

金融費用

△823

 

△6,762

 

△30

 

 

△7,615

 

 

796

 

△6,819

売上原価

 

△24

 

 

 

△24

 

 

 

△24

減価償却費及び償却費

△729

 

△3,544

 

△641

 

 

△4,914

 

 

 

△4,914

その他の販売費及び一般管理費

△9,728

 

△32,957

 

△14,004

 

△128

 

△56,817

 

 

406

 

△56,412

その他の収益費用(純額)

59

 

85

 

△12,350

 

△0

 

△12,206

 

 

△8

 

△12,215

持分法による投資利益又は損失(△)

2,003

 

 

 

△60

 

1,943

 

 

 

1,943

セグメント利益又は損失(△)

919

 

8,700

 

△13,547

 

△697

 

△4,626

 

1,649

 

△1,649

 

△4,626

 

  営業収益の中には、次の金融収益、売上収益が含まれています。

 

報告セグメント

その他

 

調整

 

連結

 

日本

 

米国

 

クリプト

アセット

事業

 

投資事業

 

 

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

 

百万円

金融収益

834

 

26,265

 

63

 

△560

 

26,603

 

 

738

 

25,864

売上収益

 

27

 

 

 

27

 

 

 

27

 

 (注)1.その他は、報告セグメントから当社への配当金です。

    2.調整は、セグメント間の内部取引消去です。

    3.セグメント間の取引は、第三者間取引価格にて行われています。

    4.セグメント利益又は損失は、税引前利益又は損失です。

    5.日本セグメントに、カナダの営業収益が2,564百万円含まれております。

 

(2)非流動資産(金融資産及び繰延税金資産を除く)の地域別内訳

 

前連結会計年度

(2024年3月31日)

 

 

当連結会計年度

(2025年3月31日)

 

百万円

 

百万円

 日   本

5,637

 

6,772

 米   国

30,108

 

27,601

 そ の 他

1,189

 

6,206

 合   計

36,933

 

40,579

 

 

4.1株当たり情報

  基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎は次のとおりです。

 

 

前連結会計年度

(自2023年4月1日

至2024年3月31日)

 

当連結会計年度

(自2024年4月1日

至2025年3月31日)

親会社の所有者に帰属する当期利益(△損失)(百万円)

31,293

 

△5,067

継続事業

 

 

 

 基本的

17,060

 

△5,880

 調整

 

△11

 希薄化後

17,060

 

△5,891

非継続事業

 

 

 

 基本的

14,232

 

813

 調整

 

 希薄化後

14,232

 

813

 

 

 

 

発行済株式数の加重平均株式数(千株)

 

 

 

 基本的

257,195

 

256,013

 調整

 

 希薄化後

257,195

 

256,013

 

 

 

 

基本的1株当たり当期利益(△損失)(円)

121.67

 

△19.79

継続事業

66.33

 

△22.97

非継続事業

55.34

 

3.18

 

 

 

 

希薄化後1株当たり当期利益(△損失)(円)

 

△19.84

継続事業

 

△23.01

非継続事業

 

3.18

 

  (注)希薄化効果を有する金融商品は、継続事業に属する子会社の発行する新株予約権です。

 

 

 

5.非継続事業

 (1)マネックス証券株式会社の事業

 ①非継続事業の概要

  当社は2023年10月4日付で、当社、マネックス証券株式会社及び株式会社NTTドコモの三社間で資本業務提携契約(以下「本資本業務提携契約」といいます。)を締結しました。本資本業務提携契約に基づき、2024年1月4日付で当社はマネックス証券株式会社の単独株式移転により設立された中間持株会社の株式を株式会社NTTドコモに一部譲渡し、中間持株会社は株式会社NTTドコモを割当先とする第三者割当増資を完了しました。これにより、中間持株会社に対する議決権所有割合は、当社が約51%、株式会社NTTドコモが約49%となりますが、実質支配力基準に基づきマネックス証券株式会社と中間持株会社は株式会社NTTドコモの連結子会社となり、当社においては持分法適用会社となりました。

  これに伴い、前連結会計年度において、第3四半期までの9か月分のマネックス証券株式会社の事業に関わる損益を非継続事業に分類しております。

 

②非継続事業の業績

 

前連結会計年度

(自2023年4月1日

至2024年3月31日)

 

当連結会計年度

(自2024年4月1日

至2025年3月31日)

 

百万円

 

百万円

非継続事業の損益

 

 

 

収益

44,763

 

費用

△22,830

 

非継続事業からの税引前当期利益

21,934

 

法人所得税費用

△7,621

 

非継続事業からの当期利益

14,312

 

 

(注)当社は、グループ内取引は連結上すべて相殺消去していますが、財務諸表の利用者にとって有用な情報を提供できると考え、非継続事業との取引が株式譲渡後も継続する予定であることから、継続事業が株式譲渡前に行った非継続事業との取引は継続事業において相殺消去しないことを選択しました。

 

③非継続事業からのキャッシュ・フロー

 

前連結会計年度

(自2023年4月1日

至2024年3月31日)

 

当連結会計年度

(自2024年4月1日

至2025年3月31日)

 

百万円

 

百万円

非継続事業からのキャッシュ・フロー

 

 

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

1,856

 

投資活動によるキャッシュ・フロー

247

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

△7,009

 

合計

△4,905

 

 

 

 

(2)Monex Boom Securities (H.K.) Limited 他2社の事業

 ①非継続事業の概要

  当社は2024年6月21日付の取締役会においてMonex Boom Securities (H.K.) Limited、Monex Solutions Limited及びBaby Boom Limited(以下「当該3社」といいます。)の全ての株式をIgnition Holdings Limitedに譲渡することを決議しました。また、同日付で当該3社の株式を保有する当社の子会社であるMonex International Limited及びIgnition Holdings Limitedの2社間で、株式譲渡契約を締結しました。なお、2024年10月4日付で本株式譲渡を完了しております。

  これに伴い、当連結会計年度において、当該3社の事業に関わる損益を非継続事業に分類するとともに、前連結会計年度についても非継続事業として再表示しています。

 

 ②非継続事業の業績

 

前連結会計年度

(自2023年4月1日

至2024年3月31日)

 

当連結会計年度

(自2024年4月1日

至2025年3月31日)

 

百万円

 

百万円

非継続事業の損益

 

 

 

収益

1,128

 

1,472

費用

△1,215

 

△699

非継続事業からの税引前当期利益(△損失)

△87

 

774

法人所得税費用

7

 

40

非継続事業からの当期利益(△損失)

△80

 

813

(注)当社は、グループ内取引は連結上すべて相殺消去していますが、財務諸表の利用者にとって有用な情報を提供できると考え、非継続事業との取引が株式譲渡後も継続する予定であることから、継続事業が株式譲渡前に行った非継続事業との取引は継続事業において相殺消去しないことを選択しました。

 

 ③非継続事業からのキャッシュ・フロー

 

前連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

 

当連結会計年度

(自 2024年4月1日

至 2025年3月31日)

 

百万円

 

百万円

非継続事業からのキャッシュ・フロー

 

 

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

△53

 

1,316

投資活動によるキャッシュ・フロー

△4

 

△55

財務活動によるキャッシュ・フロー

85

 

27

合計

29

 

1,287

 

 

 

(8)重要な後発事象

 (持分取得による持分法適用会社化)

  当社は、2025年4月23日付の取締役会決議により、当社が米国に設立した特別目的会社を通じて Westfield Capital Management Company, L.P.(以下、「Westfield」)の持分の20%を取得し、当社の持分法適用会社とすることといたしました。なお、Westfield はボストンに拠点を置く、高い運用実績を持つブティック型資産運用会社で、時価総額を問わない幅広い米国の成長株式を運用対象としています。

 

 1.持分法適用会社化する会社の概要

(1)

名称

Westfield Capital Management Company, L.P.

(2)

所在地

ボストン、マサチューセッツ州(米国)

(3)

代表者の役職・氏名

社長CEO兼CIO William A. Muggia

(4)

事業内容

投資顧問業

(5)

資本金

29百万米ドル(2024年12月末)

(6)

設立年月日

1989年

 

 2.取得価額及び取得後の保有持分割合の状況

(1)

取得価額

総額103百万米ドル※1,2

(2)

取得後の保有持分割合

20%

  ※1 取得価額は、対象会社の2024年12月期における財務実績を総合的に評価した結果に基づき決定されました。

  ※2 上記の他、当社は対象会社の2025年12月期から2027年12月期までの3事業年度における業績に応じた追加支払いを含む、条件付対価(アーンアウト)契約に合意しています。業績結果は毎年レビューされ、毎年追加支払いが実行されます。