1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………………… 3
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………………… 4
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………… 4
3.財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………………………… 5
(1)貸借対照表 ………………………………………………………………………………………………… 5
(2)損益計算書 ………………………………………………………………………………………………… 7
(3)株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………………………… 8
(4)キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………10
(5)財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………11
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………11
(セグメント情報) ………………………………………………………………………………………………11
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………11
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………11
4.その他 ……………………………………………………………………………………………………………12
役員の異動 ………………………………………………………………………………………………………12
1.経営成績等の概況
当事業年度におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進む中で、雇用・所得環境の改善を受け、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、ウクライナや中東地域をめぐる紛争の長期化を背景とした不安定な国際情勢により、エネルギーや原材料価格の高止まりが続いております。また、物価上昇の継続による個人消費の冷え込みが懸念されるほか、米国の政策動向が国内景気を下押しする可能性もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
ホテル業界におきましては、安定的な国内観光需要に加え、円安の後押しを受けて訪日外国人旅行者数が過去最高を記録(2024年は年間で36,869千人=前年比47.1%増)するなど、活況を呈しております。しかしながら、慢性的な人員不足により営業制限を余儀なくされるホテルも多く、需給が逼迫する状況が続いております。また、エネルギーや原材料価格の高騰により運営コストが増加しており、引き続き厳しい事業環境下に置かれております。
このような状況の中、当社におきましては人員不足により一部で営業制限を継続しつつも、国内観光需要およびインバウンド需要を的確に捉え、宿泊部門を中心に売上を拡大いたしました。同時に、物価上昇に伴う様々なコストの増加に対応するため、価格転嫁による販売価格の見直しを実施し、売上および利益の最大化にも努めてまいりました。
一方で、人員不足の課題に対しては、賃金の引き上げや福利厚生の充実など処遇の改善を図るとともに、限られた人員の中でも円滑な業務運営が行えるよう、部署間の垣根を越えたヘルプ体制の強化にも努めております。
この他、当社では事業活動に加え、良き企業市民としてSDGs達成に向けた活動にも積極的に取り組んでおります。ホテルオークラ京都では、2024年4月よりWFP国連世界食糧計画(国連WFP)の活動を支援する「レッドカップキャンペーン」に参画しております。宿泊売上の一部が寄付金として国連WFPの学校給食支援活動に役立てられるとともに、アメニティの提供を減らした専用の宿泊プランを設けることで、プラスチック使用量の削減にも貢献しております。また、からすま京都ホテルでは、2025年1月より使用済みのアメニティ(歯ブラシ・ひげそり・ヘアブラシ)を回収して再資源化する取り組みを実施しており、プラスチック製品の廃棄削減(CO2削減)にも貢献しております。
これらの結果、当事業年度の売上高は9,358百万円(前年同期比2.4%増)となりました。損益面におきましては、引き続き徹底した経費節減に努めたものの、エネルギーや原材料価格の高騰の影響、業務委託費を含む人件費等の増加により、営業利益は916百万円(前年同期比3.8%減)、経常利益は676百万円(前年同期比16.2%減)、最終損益は当期純利益771百万円(前年同期比17.4%減)となりました。
ホテル事業の部門別の営業概況は次のとおりです。
(宿泊部門)
安定的な国内観光需要に加え、拡大するインバウンド需要を的確に捉え、収益性を重視した価格設定のもと、積極的な販売を行いました。
ホテルオークラ京都におきましては、客室稼働率は前年と同水準で推移したものの、個人予約の受注を増やしたことで高単価での販売を実現し、前年に続き年間売上記録を更新することができました。
からすま京都ホテルにおきましては、修学旅行をはじめとする団体客の受注は前年並みであったものの、海外からの個人客が大幅に増加したことで、客室稼働率および客室平均単価のいずれも前年を大きく上回り、年間売上記録を更新しております。
この結果、宿泊部門全体の売上高は4,104百万円(前年同期比10.6%増)となりました。
(宴会部門)
ホテルオークラ京都の一般宴会につきましては、受注件数・売上ともに前年を下回りましたが、会議利用の宴会需要は強く前年を上回る売上となったほか、MICE利用や祝賀会などの大型案件が受注できたことで、1件あたりの売上は前年を上回る結果となりました。一方、婚礼宴会につきましては、ブライダルの市場規模が縮小する中、当社でも厳しい状況が続いており、受注件数・売上ともに前年を大きく下回る結果となりました。ただし、下期以降は新規来館数を伸ばすことができ、2026年3月期の予約状況は復調してきております。
からすま京都ホテルにおきましては、毎年恒例の宴会が順調に受注できたことに加え、修学旅行や同窓会などの宴会需要が増加したこと、また当社主催のイベントも好調に集客できたことにより、売上を堅調に伸ばすことができております。
この結果、宴会部門全体の売上高は2,586百万円(前年同期比4.8%減)となりました。
(レストラン部門)
ホテルオークラ京都におきましては、年間を通じて当社の創立に関わった渋沢栄一や、2024年のNHK大河ドラマで話題となった紫式部をテーマにした新メニューの開発・販売を行うとともに、閑散期には価格を抑えながら付加価値の高いプランを展開し集客促進を図り、売上向上に努めてまいりました。また、「トップラウンジ オリゾンテ」ではこれまで休業していたディナー営業を11月より一部再開したことで、前年を上回る売上となりました。しかしながら、依然として人員不足により営業制限を実施している店舗があることに加え、前年に「カフェ レックコート」での惣菜や弁当の販売を終了した影響が重なったことで、レストラン全体の売上は前年を下回る結果となりました。
からすま京都ホテルにおきましては、「中国料理 桃李」で新料理長就任を記念した特別メニューを販売したほか、「バー アンカー」ではボトルフェアやカクテルフェアなどの企画を展開し、売上向上に努めてまいりました。これらの取り組みが功を奏し、既存顧客に加え新規顧客の利用も増加したことで、売上・入客数ともに堅調に推移しております。
この結果、レストラン部門の売上高は2,128百万円(前年同期比2.4%減)となりました。
(その他部門)
テナント店舗・月極駐車場の賃貸料収入や、フィットネスクラブ(ホテルオークラ京都)の会費収入など、安定した売上を計上しております。
この結果、その他部門の売上高は538百万円(前年同期比1.6%増)となりました。
部門別の売上高及び構成比等は、以下のとおりです。
(注)その他部門には、フィットネスクラブ、テナント賃貸料等が含まれております。
当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ175百万円増加し、16,627百万円となりました。これは主に減価償却等により有形固定資産が432百万円減少したものの、売上の増加等により現金及び預金が504百万円増加したことによるものです。
当事業年度末の負債は、前事業年度末に比べ495百万円減少し、13,967百万円となりました。これは主に長期借入金等の返済、借換えにより516百万円減少(一部内入れ)したことによります。なお、金融機関との良好な関係のもと、長期借入金等の借換えが無事に完了しております。
当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べ671百万円増加し、2,660百万円となりました。これは主に当期純利益が771百万円計上されたことによるものです。
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、売上・利益の増加により前事業年度末に比べ504百万円増加し、当事業年度末には3,477百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は1,256百万円(前年同期は1,497百万円の獲得)となりました。これは主に税引前当期純利益669百万円および減価償却費696百万円の計上があったことによるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は51百万円(前年同期は169百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が52百万円あったことによるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は700百万円(前年同期は660百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金等の借換え等による返済分が516百万円あったことによるものです。
今後も引き続き積極的な営業活動、閑散期対策、業務全般の効率化による諸経費の削減、人材の採用や育成の強化、さらには働き方見直しの推進による労働環境向上を目指します。
次期の業績の見通しにつきましては、売上高は宿泊部門の好調が継続することを見込み、今期よりやや増加の9,500百万円、利益面におきましては引き続きエネルギーや原材料の高騰等や銀行借入金の金利上昇による費用の大幅な増加が見込まれることから、営業利益850百万円、経常利益600百万円、当期純利益600百万円を予定しております。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社は連結財務諸表を作成していないため、国際会計基準に基づく財務諸表を作成するための体制整備の負担等を考慮し、日本基準を適用しております。
3.財務諸表及び主な注記
前事業年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
当事業年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)
該当事項はありません。
(セグメント情報)
当社は、内外顧客の宿泊、宴会、レストラン等を中心とするホテル経営及びホテル付随業務を事業内容としております。経営資源の配分の決定及び業績評価は当社全体で行っていること等から判断して、報告セグメントが単一であるため、セグメント情報の記載を省略しております。
(注) 1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2 1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
該当事項はありません。
4.その他
・新任予定代表取締役
代表取締役社長 清水 博 (現 ㈱日本政策投資銀行 取締役常務執行役員)
・退任予定代表取締役
代表取締役社長 福永 法弘 (退任する福永法弘は新たに取締役会長に就任いたします)
※ 詳細につきましては、本日公表の「代表取締役の異動に関するお知らせ」をご参照ください。
・補欠監査役候補者 日原 時一 (現 池田泉州オートリース㈱ 代表取締役社長)
(注) 補欠監査役候補者 日原 時一氏は、補欠の社外監査役候補者であります。
③就任(退任)予定日
2025年6月24日