○添付資料の目次

 

1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………… 2

(1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………… 2

(2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………… 3

(3)今後の見通し ………………………………………………………………………………………… 3

2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………… 4

(1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………… 4

(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………… 6

(3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………… 8

(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………… 9

(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………… 9

(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………… 9

(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ………………………………………… 9

(重要な後発事象) ……………………………………………………………………………………10

3.補足情報 …………………………………………………………………………………………………12

 

1.当四半期決算に関する定性的情報

(1)経営成績に関する説明

(単位:百万円)

 

2023年3月期

第1四半期

連結累計期間

2024年3月期

第1四半期

連結累計期間

前年同期比増減

 

 車載分野

26,878

29,122

2,244

8.3%

 ノンモバイル分野

14,492

15,810

1,318

9.1%

 モバイル分野

15,728

8,062

△7,665

△48.7%

売上高

57,099

52,996

△4,103

△7.2%

EBITDA (注)

△4,711

△12,165

△7,454

営業利益

△6,872

△13,883

△7,010

経常利益

△4,324

△12,080

△7,755

親会社株主に帰属する四半期純利益

△5,074

△12,248

△7,173

 

(注)EBITDAは、営業利益(損失)に営業費用である減価償却費及びのれん償却額を加算して算出しています。

 

当第1四半期連結累計期間(以下「当第1四半期」といいます。)の当社グループを取り巻く事業環境は、半導体等の部材不足が概ね解消された一方、世界的なインフレを背景とする民生機器需要の低迷、部材・エネルギー費上昇の継続等により、5月時点の予想のとおり、厳しい状況となりました。欧米を中心とする金融引き締め、地政学的リスクの継続により景気の先行きは不透明感が増しており、事業環境は予断を許さない状況が継続するものと思われます。

このような状況のもと、当社グループは、成長戦略「METAGROWTH 2026」に基づき、更なる事業モデル改革と収益向上に向けた取り組みに注力いたしました。この一環として、4月には、世界第3位の生産出荷規模を誇る中国のディスプレイメーカー惠科股份有限公司(以下「HKC」といいます。)との間でグローバル戦略パートナーとしての協業に関する提携覚書(MOU)を締結いたしました。当社とHKCは、2023年6月中の最終合意書の締結を目指して協議を進めましたが、大型の戦略提携であることから、幅広くかつ詳細な取り決めが必要なため、両社合意のもと協議期間を延長し、最終合意書締結日を2023年9月末までの間に変更を行い、引き続き協議を進めております。この他、5月には、「METAGROWTH 2026」の拡大及び加速化への寄与を目的として、株式会社JOLEDからOLEDディスプレイに関する従業員及び知的財産権を含む技術開発ビジネスを当社連結子会社が承継する旨の事業譲渡契約を、当社を含む3社間で締結し、7月に当該事業譲受を完了しております。

当第1四半期の売上高は、部材不足の解消及び円安効果により、車載、ノンモバイル分野で増加した一方、撤退に向けて戦略的に縮小を進めるモバイル分野において大幅に減少したことから、全体では前年同期比7.2%減の52,996百万円となりました。利益面では、東浦工場での生産停止及び茂原工場でのスマートフォン用LCD生産能力の縮小による固定費削減効果があったものの、売上高の減少、部材・エネルギー費の高騰等により、EBITDAはマイナス12,165百万円(前年同期はマイナス4,711百万円)、営業損失は13,883百万円(前年同期は6,872百万円の損失)、経常損失は12,080百万円(前年同期は4,324百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は12,248百万円(前年同期は5,074百万円の損失)となりました。当第1四半期の対米ドルの平均為替レートは137.5円でした。

 

アプリケーション分野別の売上高の状況は次のとおりです。

 

(車載分野)

計器クラスターやヘッドアップディスプレイ等の自動車用ディスプレイからなる車載分野の当第1四半期売上高は、29,122百万円(前年同期比8.3%増)となりました。全売上高に占める割合は前年同期の47.1%から55.0%に上昇しました。

不採算製品からの戦略的撤退に伴う販売減少があった一方、半導体等の部材不足が概ね解消されたことによる販売増加があり、前年同期比で増収となりました。

 

(ノンモバイル分野)

ウェアラブル機器やVR機器等の民生機器用ディスプレイ、医療用モニター等の産業用ディスプレイのほか、特許収入等を含むノンモバイル分野の当第1四半期売上高は15,810百万円(前年同期比9.1%増)となりました。全売上高に占める割合は前年同期の25.4%から29.8%に上昇しました。

インフレを背景とする民生機器の需要低迷が続く中、ウェアラブル用OLEDディスプレイの販売増により微減収となりました。

 

(モバイル分野)

スマートフォン、タブレット用のディスプレイを含むモバイル分野の当第1四半期売上高は、8,062百万円(前年同期比48.7%減)となりました。全売上高に占める割合は、前年同期の27.5%から15.2%に低下しました。

エンジニアリングリソース等の経営資源を次世代製品へ集中させるため、スマートフォン用LCD事業を戦略的に縮小していることから減収となりました。

 

(2)財政状態に関する説明

① 資産、負債及び純資産の状況

当第1四半期末における資産合計は、前期末(2023年3月31日)比869百万円増加の223,566百万円となりました。これは主に、部材等の調達価格の上昇、及び第2四半期以降の生産増に向けた部材等の購入に伴い棚卸資産が4,014百万円増加し、また、茂原工場での2025年度からのeLEAP量産に向けた設備投資により固定資産が5,983百万円増加した一方、販売の減少により売掛金が4,057百万円、現金及び預金が3,809百万円減少したこと等によるものです。

負債合計は、同11,834百万円増加し、110,099百万円となりました。これは主に、Ichigo Trustから12,000百万円の短期借り入れを行ったこと等によるものです。

純資産合計は、同10,964百万円減少し、113,466百万円となりました。これは、円安進行に伴い為替換算調整勘定が1,725百万円増加した一方、四半期純損失の計上により利益剰余金が12,248百万円減少したこと等によるものです。

上記の結果、自己資本比率は50.6%となり、前期末に比べて5.1ポイント減少しました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当第1四半期累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純損失12,085百万円の計上等により、9,707百万円の支出となりました。前年同期との比較では、税金等調整前四半期純損失が7,688百万円増加しましたが、仕入債務の減少額の縮小13,052百万円、未収入金の減少額の縮小4,964百万円等もあり、1,647百万円の支出の減少となりました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、上記eLEAP量産に向けた設備投資を含む固定資産の取得による支出7,000百万円等により、7,215百万円の支出となりました。前年同期との比較では3,966百万円の支出増加となりました。

この結果、フリー・キャッシュ・フローは16,707百万円の支出となり、前年同期比では2,633百万円の支出の増加となりました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入による収入12,000百万円等により、11,804百万円の収入となり、前年同期との比較では11,911百万円の収入の増加となりました。

これらの結果及び為替の影響により、当第1四半期末における現金及び現金同等物は21,887百万円となり、前連結会計年度末と比較して3,866百万円の減少となりました。

 

(3)今後の見通し

事業環境は予断を許さない状況が続いておりますが、当第1四半期の実績や足許の顧客需要を踏まえ、2023年5月12日発表に発表した第2四半期累計期間及び通期連結業績予想は据え置きます。予想の前提とした第2四半期以降9か月間の為替レートは、1米ドル=130円です。

 

2.四半期連結財務諸表及び主な注記

(1)四半期連結貸借対照表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当第1四半期連結会計期間

(2023年6月30日)

資産の部

 

 

 

流動資産

 

 

 

 

現金及び預金

26,220

22,410

 

 

売掛金

40,900

36,842

 

 

未収入金

18,323

16,218

 

 

商品及び製品

18,635

20,802

 

 

仕掛品

11,802

12,152

 

 

原材料及び貯蔵品

29,881

31,378

 

 

その他

5,339

6,196

 

 

貸倒引当金

△249

△262

 

 

流動資産合計

150,853

145,739

 

固定資産

 

 

 

 

有形固定資産

 

 

 

 

 

建物及び構築物(純額)

39,640

38,943

 

 

 

機械装置及び運搬具(純額)

3,692

4,120

 

 

 

土地

6,552

6,552

 

 

 

リース資産(純額)

843

869

 

 

 

建設仮勘定

5,293

10,907

 

 

 

その他(純額)

1,349

1,640

 

 

 

有形固定資産合計

57,371

63,033

 

 

無形固定資産

 

 

 

 

 

のれん

275

240

 

 

 

その他

841

766

 

 

 

無形固定資産合計

1,117

1,007

 

 

投資その他の資産

 

 

 

 

 

その他

13,356

13,788

 

 

 

貸倒引当金

△1

△3

 

 

 

投資その他の資産合計

13,354

13,785

 

 

固定資産合計

71,843

77,826

 

資産合計

222,696

223,566

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当第1四半期連結会計期間

(2023年6月30日)

負債の部

 

 

 

流動負債

 

 

 

 

買掛金

44,616

44,626

 

 

電子記録債務

606

689

 

 

短期借入金

-

12,000

 

 

未払法人税等

60

57

 

 

賞与引当金

2,703

1,438

 

 

前受金

3,188

2,797

 

 

事業構造改善引当金

1,977

1,809

 

 

契約損失引当金

4,277

6,758

 

 

その他

25,731

25,371

 

 

流動負債合計

83,162

95,549

 

固定負債

 

 

 

 

事業構造改善引当金

725

725

 

 

退職給付に係る負債

8,213

8,475

 

 

その他

6,164

5,349

 

 

固定負債合計

15,102

14,549

 

負債合計

98,265

110,099

純資産の部

 

 

 

株主資本

 

 

 

 

資本金

100

100

 

 

資本剰余金

141,205

141,205

 

 

利益剰余金

△22,129

△34,378

 

 

自己株式

△0

△0

 

 

株主資本合計

119,175

106,927

 

その他の包括利益累計額

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

0

1

 

 

為替換算調整勘定

3,901

5,627

 

 

退職給付に係る調整累計額

1,112

669

 

 

その他の包括利益累計額合計

5,014

6,298

 

新株予約権

240

240

 

純資産合計

124,431

113,466

負債純資産合計

222,696

223,566

 

 

 

(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書

四半期連結損益計算書

第1四半期連結累計期間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

 至 2022年6月30日)

当第1四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年6月30日)

売上高

57,099

52,996

売上原価

56,973

60,349

売上総利益又は売上総損失(△)

126

△7,353

販売費及び一般管理費

6,999

6,529

営業損失(△)

△6,872

△13,883

営業外収益

 

 

 

受取利息

11

23

 

為替差益

2,773

1,269

 

受取賃貸料

138

124

 

業務受託料

112

876

 

その他

119

453

 

営業外収益合計

3,155

2,746

営業外費用

 

 

 

支払利息

293

34

 

資産保全費用

-

696

 

その他

314

213

 

営業外費用合計

607

944

経常損失(△)

△4,324

△12,080

特別利益

 

 

 

固定資産売却益

5

3

 

事業構造改善費用戻入益

1,041

-

 

特別利益合計

1,046

3

特別損失

 

 

 

減損損失

1,119

9

 

特別損失合計

1,119

9

税金等調整前四半期純損失(△)

△4,397

△12,085

法人税等

676

162

四半期純損失(△)

△5,074

△12,248

親会社株主に帰属する四半期純損失(△)

△5,074

△12,248

 

 

 

四半期連結包括利益計算書

第1四半期連結累計期間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

 至 2022年6月30日)

当第1四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年6月30日)

四半期純損失(△)

△5,074

△12,248

その他の包括利益

 

 

 

その他有価証券評価差額金

0

0

 

為替換算調整勘定

3,283

1,725

 

退職給付に係る調整額

56

△442

 

その他の包括利益合計

3,340

1,283

四半期包括利益

△1,733

△10,964

(内訳)

 

 

 

親会社株主に係る四半期包括利益

△1,733

△10,964

 

 

 

(3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2022年4月1日

 至 2022年6月30日)

当第1四半期連結累計期間

(自 2023年4月1日

 至 2023年6月30日)

営業活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

税金等調整前四半期純損失(△)

△4,397

△12,085

 

減価償却費

2,141

1,701

 

のれん償却額

34

34

 

減損損失

1,119

9

 

貸倒引当金の増減額(△は減少)

△1

△1

 

支払利息

293

34

 

為替差損益(△は益)

△1,208

△561

 

固定資産売却損益(△は益)

△5

△3

 

事業構造改善費用戻入益

△1,041

-

 

売上債権の増減額(△は増加)

16,890

6,913

 

棚卸資産の増減額(△は増加)

△8,233

△2,846

 

仕入債務の増減額(△は減少)

△16,203

△3,151

 

未収入金の増減額(△は増加)

7,202

2,237

 

未収消費税等の増減額(△は増加)

△170

109

 

未払金の増減額(△は減少)

△373

225

 

未払費用の増減額(△は減少)

△123

△349

 

前受金の増減額(△は減少)

△577

△408

 

退職給付に係る負債の増減額(△は減少)

△209

△180

 

その他

△5,759

△1,099

 

小計

△10,624

△9,423

 

利息及び配当金の受取額

11

23

 

利息の支払額

△369

△18

 

法人税等の支払額

△372

△289

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

△11,355

△9,707

投資活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

固定資産の取得による支出

△2,718

△7,000

 

固定資産の売却による収入

6

0

 

定期預金の増減額(△は増加)

871

△57

 

敷金及び保証金の差入による支出

△1,442

△46

 

その他

34

△111

 

投資活動によるキャッシュ・フロー

△3,249

△7,215

財務活動によるキャッシュ・フロー

 

 

 

短期借入金の純増減額(△は減少)

-

12,000

 

リース債務の返済による支出

△106

△195

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

△106

11,804

現金及び現金同等物に係る換算差額

3,147

1,251

現金及び現金同等物の増減額(△は減少)

△11,564

△3,866

現金及び現金同等物の期首残高

50,939

25,754

現金及び現金同等物の四半期末残高

39,375

21,887

 

 

 

(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項

(継続企業の前提に関する注記)

当社グループは、前連結会計年度において6期連続で営業損失及び重要な減損損失を、9期連続で親会社株主に帰属する当期純損失を計上しており、当第1四半期連結累計期間においても重要な営業損失及び親会社株主に帰属する四半期純損失を計上したことにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。

当該状況を解消するため、当社グループは、全社的な事業構造改革として、設備利用効率の改善、資産規模の適正化による生産性向上及びサプライチェーンの見直し等によるコストの更なる削減に取り組んでおります。この戦略的取組みの一環として、2023年3月にソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社との間で、同月末に生産終了となった東浦工場の建物につき、2024年4月1日を物件引渡日とする譲渡契約を締結致しました。

上記施策に加え、技術基盤を価値創造の源泉とし、脱過当競争・脱コモディティ化により収益性の抜本的な改善を図るための成長戦略「METAGROWTH 2026」を2022年5月13日付で発表し、引き続き推進しております。本成長戦略における主な事業戦略として、同年3月30日に発表した超高移動度酸化物半導体バックプレーン技術「HMO」、同年5月13日に発表した次世代OLED「eLEAP」のほか、車載及びVR製品、並びにそれらに関連する知的財産権の積極活用等を中心に製品・事業ポートフォリオを再編し、早期の黒字体質の安定化と事業成長を図っていく方針であります。

その一環として、中国大手ディスプレイメーカー惠科股份有限公司(HKC)との間で、次世代OLEDディスプレイ技術の推進と工場建設、共同開発センター及びハイエンド車載ディスプレイ業務に関する戦略提携覚書を2023年4月7日付で締結し、同年9月末までの最終合意締結に向けて協議を継続しております。

また、注記事項(重要な後発事象)に記載の通り、株式会社JOLED(以下「JOLED」といいます。)の事業の一部であるOLEDディスプレイに関する技術開発ビジネス関連事業を当社子会社が承継し、「METAGROWTH 2026」の拡大と加速化へ寄与することを目的として、2023年5月31日付で当社含む3社間で事業譲渡契約を締結し、同年7月18日付で実施を完了いたしました。以上のように、今後も事業モデルの改革を進め、収益性の更なる向上に向けた経営資源の最適化に引き続き取り組んでまいります。

財務面では、2023年3月22日付のIchigo Trust(以下「いちご」といいます。)に対する当社普通株式の発行(一部放棄後の債権残額の現物出資による総額約867億円の調達)により、当社は大幅な負債圧縮を実現し、財務施策の機動性向上を確保いたしました。当該資本構成改善の一方で、世界的なインフレ高進やサプライチェーンにおけるリスクの継続に備えた手許資金確保の重要性に鑑み、当第1四半期連結累計期間において当社はいちごより借入を実施致しました(2023年5月30日付元本総額40億円及び同年6月28日付元本総額80億円)。

また、注記事項(重要な後発事象)に記載の通り、いちごより追加の借入を実施しております(2023年7月28日付元本総額40億円)。今後も資金需要に応じた機動的な借入実施、いちごによる第13回新株予約権の行使(調達総額最大約1,734億円)のほか、低効率資産の売却及び営業債権の流動化等も含め、引き続き適時適切な資金調達策を講じてまいります。

一方で、昨今の世界的な原材料費の高騰、エネルギー費高騰による動力費や輸送費の負担増加及びグローバルな消費減退等の影響継続により、早期の業績回復による黒字転換が遅延し、当社グループ資金繰りに重要な影響を及ぼす可能性を勘案すると、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。

なお、四半期連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、このような継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を四半期連結財務諸表に反映しておりません。

 

(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)

該当事項はありません。

 

(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)

(税金費用の計算)

税金費用については、当第1四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純損益に対する税効果会計適用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純損益に当該見積実効税率を乗じて計算する方法を採用しております。

 

 

 

(重要な後発事象)

(重要な事業の譲受)

当社は、2023年5月30日開催の取締役会において、同年5月25日に新規設立した当社子会社とJOLEDとの間で事業譲渡契約を締結する事を決議し、同年5月31日付で同契約を締結いたしました。なお、同年7月18日付で対象事業の譲り受けを完了しております。

これは、民事再生手続中のJOLEDの技術開発ビジネス事業における優秀な人材、知的財産権及びノウハウ等の承継が、当社顧客価値及び株主価値創造に資するとの判断によるものです。

 

1.譲り受ける相手会社の概要

(1)

名称

株式会社JOLED

(2)

住所

東京都千代田区神田錦町三丁目23番地

(3)

主な事業内容

OLEDディスプレイパネル並びにその部品、材料、製造装置及び関連製品の研究、開発、製造及び販売

(4)

資本金

5,150百万円

 

 

2.設立子会社(受皿会社)の概要

(1)

名称

JDI Design and Development合同会社

(以下「JDIDD」といいます。)

(2)

住所

東京都港区西新橋三丁目7番1号

(3)

主な事業内容

ディスプレイデバイス及びその関連製品並びに部品の企画、研究、開発及び設計

(4)

資本金

1円(当社100%出資)

 

 

3.譲り受ける事業の内容

事業譲受の対象は、JOLEDの営むOLEDディスプレイに関する技術開発ビジネス及びそれに付随する一切の事業(当該事業に係る知的財産権及び従業員等を含む)であり、従業員約100名をJDIDDが雇用しております。

JDIDDは上記対象事業に係る資産を現金決済により譲り受けており、その取得価額は1,000百万円であります。また、負債の引継ぎはございません

 

4.譲り受ける資産・負債の額

① 譲受資産

主な譲受資産は無形固定資産ですが、その計上額は詳細を精査中であり、現時点においては未確定です。

② 譲受負債

該当はありません。

 

5.事業譲受の時期

取締役会決議日

2023年5月30日

事業譲渡契約締結日

2023年5月31日

事業譲受効力発生日

2023年7月18日

 

 

6.その他

本件事業譲受に係る事業譲渡契約の効力発生は、JOLEDの民事再生手続における監督委員の同意を条件としており、同事業譲受の実行は、民事再生法42条1項2号に基づく裁判所の許可及びその他司法・行政機関による許認可の取得等を条件としておりましたが、効力発生日までに、当該同意、許可及び許認可をいずれも得ております。

 

(資金の借入)

当社は、2023年5月30日開催の取締役会決議に基づき、一時的な運転資金の確保を目的として以下の借入について借入先であるいちごと合意締結し、実行いたしました。

 

 

2023年7月28日付

Short-Term Loan Agreement

(1)

借入先

いちご

(2)

借入金額

4,000百万円

(3)

借入実行日

2023年7月28日

(4)

返済期限

2023年10月31日(期限前弁済可)

(5)

年利率

日本円TIBOR3ヶ月物+5%

(6)

担保の有無

有(当社保有の特許権の一部)

 

 

重要な事業部門の操業停止

当社は、2023年8月2日開催の取締役会において、鳥取工場(鳥取県鳥取市)における液晶ディスプレイの生産を2025年3月に終了することを決議いたしました。

 

1.生産終了の理由

鳥取工場におけるアモルファスシリコン(a-Si)技術対応の生産ラインは、当社の他工場で採用する低温ポリシリコン(LTPS)技術比でパネルの高性能化への対応が限定的であり、a-Siパネルの新規需要は減少を続けております。また、生産性やコスト競争力において、当社他工場の生産ラインに劣ることもあり、今般、顧客ニーズへの対応と当社の取り組む競争力強化及び収益力向上策の一環として、同工場における生産を終了することとしたものです。

 

2.鳥取工場の概要

名称

鳥取工場(第4世代ライン)

所在地

鳥取県鳥取市南吉方3-117-2

事業内容

a-Si液晶ディスプレイの開発、設計、生産

従業員数

499名(2023年8月1日現在)

 

 

3.今後の日程

鳥取工場の生産終了時期につきましては、2025年3月を予定しております。

 

4.当該事象の営業活動等に及ぼす影響

当該事象による当連結会計年度の業績への影響は軽微であります。また、翌連結会計年度以降の業績影響については詳細を精査中であり、現時点においては未確定です。

 

5.その他

生産終了後、当社の戦略拠点として同工場における車載分野での開発、設計及び品質保証等の機能を継続いたします。また、同工場の従業員については、雇用を維持し、同拠点内、又は他拠点への配置転換等を予定しております。

 

 

3.補足情報

(1)連結業績の状況

(百万円)

2023年3月期

2024年3月期

1Q

2Q

3Q

4Q

1Q

2Q

3Q

4Q

 

車載分野

26,878

39,659

33,074

34,943

29,122

ノンモバイル分野

14,492

19,309

14,315

12,383

15,810

モバイル分野

15,728

22,227

22,345

15,387

8,062

売上高

57,099

81,196

69,735

62,714

52,996

EBITDA (注)

△4,711

△2,774

△8,516

△20,196

△12,165

営業利益

△6,872

△4,906

△10,600

△22,006

△13,883

経常利益

△4,324

△4,077

△12,586

△21,936

△12,080

親会社株主に帰属する四半期純利益

△5,074

△6,559

△5,750

△8,433

△12,248

一株当たり四半期純利益(円)

△1.08

△1.39

△1.22

△1.77

△1.98

 

 

 

 

 

 

 

 

 

対ドル為替レート

(期中平均)(円)

129.7

138.3

141.4

132.4

137.5

対ドル為替レート

(期末)(円)

136.7

144.8

132.7

133.5

145.0

 

(注) EBITDAは、営業利益(損失)に営業費用である減価償却費及びのれん償却額を加算して算出しています。

 

(2)財政状態

(百万円)

2023年3月期

2024年3月期

1Q

2Q

3Q

4Q

1Q

2Q

3Q

4Q

資産合計

238,541

277,551

261,123

222,696

223,566

負債合計

167,507

212,544

215,630

98,265

110,099

純資産合計

71,034

65,006

45,493

124,431

113,466

自己資本比率

29.8%

23.4%

17.4%

55.8%

50.6%

 

 

 

 

 

 

 

 

 

営業キャッシュ・

フロー

△11,355

△2,854

△23,359

△28,096

△9,707

投資キャッシュ・

フロー

△3,249

△3,078

△5,245

21,350

△7,215

財務キャッシュ・

フロー

△106

12,877

14,880

35

11,804

現金及び現金同等物の四半期末(期末)残高

39,375

47,232

32,213

25,754

21,887

フリーキャッシュ・

フロー

△14,073

△5,918

△25,051

△29,252

△16,707

 

 

(3)その他情報

(百万円)

2023年3月期

2024年3月期

1Q

2Q

3Q

4Q

1Q

2Q

3Q

4Q

研究開発費

2,275

2,377

2,344

2,459

2,364

設備投資額(検収額)

2,647

3,611

1,056

1,109

7,200

減価償却費

2,176

2,147

2,109

1,825

1,736